『ファントム』での注目キャラクターたち
『ファントム』における重要キャストといえば、もちろん主役のエリックとヒロインのクリスティーヌ、オペラ座元支配人のキャリエール、クリスティーヌを気に入るフィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵あたりでしょうか。
『ファントム』に出てくる登場人物は彼ら以外にも重要で個性的なメンバーばかり。
そのメンバーたちの注目ポイントを解説してみたいと思います。
『ファントム』のカルロッタ
一花様の代表作④。この作品は生で観たかった。コミカルでキュートな憎めないキャラクター作り。新しいカルロッタ像。大好きです。お歌も頑張ってる。部屋中に飾られてるドヤ顔決めポーズのお写真も面白可愛い。
カルロッタ/ファントム(’11) pic.twitter.com/FBentpXEZX— kanae (@kyanachans) 2014年11月14日
『ファントム』のカルロッタは作品の中で、いわば悪役です。
プリマドンナ、つまりオペラ座でのトップスター、というところでしょうか。
自信満々でいかにも「わたし、スターよっ!」というツンとした態度。
クリスティーヌの出現によって新スター誕生!となり、トップスターの座を奪われそうなことに腹を立て、クリスティーヌに嫌がらせをします。
元月組組長の出雲 綾(いずもあや)さんが2度、2011年花組での再演では桜 一花(さくらいちか)さんが演じています。
どちらも実力派ですね。
意地悪で自信満々で…となると、ちょっと『エリザベート』におけるゾフィーのようなイメージを抱くかもしれません。
確かに近いものはあるんですが、ゾフィーよりずっとコミカルで「なんだか憎めない」のがカルロッタの魅力。
初舞台・初ヒロインであるクリスティーヌに毒を盛って喉を潰させてしまうなんて酷いことをするんですが(笑)
「自分大好き!」
「目立つの大好き!」
みたいな感じの、ちょっと単純な感じの人という印象で、自分が目立てなくなるのが面白くないというだけなんですよね。
ここを、悪役というイメージにさせないという絶妙なさじ加減がカルロッタ役の見せどころではないかと思います。
この「ちょっとコミカル」という点も含めて、今回の舞咲りん(まいさきりん)さんは正解のような気がしますね(*^-^*)
『ファントム』での少年時代のエリック
エリックの少年時代。
初めて自分の顔を見てしまったときの衝撃を表す、非常に重要なお芝居の場面です。
みりおんの幼いエリック好き!
その後のラントムの辛いダンスほんとに泣けてくる。。。 pic.twitter.com/0JV1oTAy4m— maple syrup@スカピン命! (@626Mirio) 2018年2月9日
自分の顔を知るまでのエリックは普通の無邪気な少年なのですが、その瞬間を境に、一気に陰気でナイーブな人間へと変わってしまいます。
歴代で演じてきたのは、和音美桜(かずねみおう)さん、野々すみ花(ののすみか)さん、実咲凛音(みさきりおん)さん、朝月希和(あさづききわ)さんなど、超実力派揃い!(新人公演含む)
それほどこの役は難しくて重要という意味だと思います。
今回の抜擢は、102期生の彩海せら(あやみせら)さん。
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これまでに男役さんで少年エリックを演じてきたのは、元花組の彩城レア(あやしろれあ)さんのみ。
子役はやっぱり、背が小さいことや高い声が必要になってくるので、『ファントム』に限らずとも多くは若手娘役さんが選ばれます。
今の雪組にも歌と演技の上手な娘役さんがたくさんいますが、あえて男役さんを抜擢したということは、彩海せらさんにそれ相応の実力やポテンシャルを劇団が見たということ。
とても楽しみですね!
少年エリックが自分の顔を知って衝撃を受けたあと、舞台中央でそのままセリ下がっていき、それと入れ替わるように大人のエリックがセリ上がり、激しいダンスへと繋がります。
そのダンス場面も大注目です!
↓↓3.背景を知るともっと深いファントム
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