『ファントム』彩風咲奈のキャリエールは?
『ファントム』のジェラルド・キャリエールは年齢設定から考えても難役です。
ラストシーン近くでジェラルド・キャリエールは「自分がファントムの父である」ことを告白します。
さらに定番的におヒゲあり。
そういう点で今回の『ファントム』でジェラルド・キャリエールを演じた彩風咲奈(あやかぜさきな)さんにとっては、新境地を開く役になったかもしれませんね。
私の記憶の中では彩風咲奈さんといえば、若々しい役どころが多かったと思います。
一度は我が子のあまりの醜い顔を受け入れることができず、エリックの成長を見守りつつも自分が父であることを告げることがなかった、キャリエール。
それがエリックに向かって「そうだよ、僕が気味のお父さんだ」と打ち明けるシーンでも、父としての包容力と深い愛情を感じさせる場面に、本当にボロボロと涙がこぼれました。
これだけの演技を見せる、彩風咲奈さん。
役者として成長されたということですね。
またラストで囚われたエリックに「撃ってくれ」と請われて、自ら我が子が見世物のごとく扱われるよりは、エリックの尊厳を守るためにピストルで撃つ。
その中に父としての迷いと、エリックを守るということがどういうことなのか、葛藤する姿をみせてくれました。
彩風咲奈さんの歌唱力・・・
うーん、普通レベル?(ってファンの方に怒られそうですが)、今は偉大な歌えるトップスターのもとで急成長中ともいえますね。
↓↓【関連記事】彩風咲奈のプロフィール
『ファントム』朝美絢のシャンドン伯爵
フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵は役替り。
すみれ子が観劇した日は朝美絢(あさみじゅん)さんでした。
オペラ座のパトロンであり、多くの女性と交友もあり。
最初はクリスティーヌの才能に目を止めただけかもしれませんが、段々とクリスティーヌ自身に惹かれていきます。
貴族らしい立ち居振る舞いと社交性が感じれる存在。
↓↓【関連記事】朝美絢のプロフィール
『ファントム』彩凪翔のアラン・ショレ
オペラ座の支配人キャリエールが解任された後、支配人になるのがアラン・ショレ。
彩凪翔(あやなぎしょう)さんが演じられていました。
アラン・ショレは初演では専科さん、再演では現在専科の夏美よう(なつみよう)さんなどが演じられた、いわば老け役。かつ物語の中で重要な役どころ。
彩凪翔さんにとっても新たな挑戦だったと思います。
渋く貫禄ある存在でした。
・・・が、歩き方、走り方が歳にみあわないのが気になりました。
これはキャリエールを演じた彩風咲奈さんにも通じることでしたが、いつも若手男役スターとして活躍している、彩凪咲夜さん、彩風翔さんにとっては役を生きるという意味でもう少しつっこんで欲しかった・・・。
そう思うのは酷でしょうか?
↓↓【関連記事】彩凪翔のプロフィール
『ファントム』カルロッタが意地悪なほど悲劇的?
高慢ちきな自分こそが一番!我儘このうえない存在が、舞咲りん(まいさきりん)さん演じるカルロッタ。
カルロッタが意地悪であればあるほど、クリスティーヌの初々しさく清楚な面が際立ってくる。
そう思っています。
前回の花組公演では、桜一花(さくらいちか)さんという歌えて芝居の上手い娘役さんが好演しましたが、舞咲りんさんも負けてないですね。
鼻持ちならない存在ではありますが、「歌は私が一番!」とばかりに美声を響き渡らせる点は圧巻でした。
↓↓【関連記事】舞咲りんのプロフィール
↓↓4. 『ファントム』を盛り上げる雪組生の熱さは・・・
コメント