『ファントム』従者達はエリックの心の表現者?
宝塚版の『ファントム』には従者という役があります。
調べてみたのですが、外部版にはないのですね。
管理人・すみれ子の勝手な解釈ですが、これってエリザベートの黒天使のような存在なのかと思います。
今回、この従者の中で目をひいたのが99期生の諏訪さき(すわさき)さんでした。
キレッキレのダンス。
誰?と思ってオペラ越しにのぞくと、諏訪さきさん。
今年研6ながら、新人公演では二番手スターの役を演じた経験ありながら、なんだか伸び悩みの印象もあります。
これからの活躍、どうなるのでしょうか?
期待しながら見守っていたいものです。
↓↓【関連記事】諏訪さきのプロフィール
『ファントム』雪組生が作品を盛り上げる!
『ファントム』も一本立て作品にありがちで、役が少ないと言えますね。
劇団のウリも、そしてファンの期待もトップコンビの歌のうまさにあります。
しかし大作ミュージカルがそれだけで成り立つわけではありません。
あらゆるシーンのコーラス、群舞と雪組生が一丸となっていることで作品の厚みがしっかり見えてきました。
何よりもトップコンビ以下が歌がすこすこ・・・って状況になったら、これだけ好評を得る作品にはならなかったでしょう。
歌上手と称されるトップコンビに、引き上げられたのか?
雪組生全体に歌唱力が引き上げられていると思いました。
『ファントム』フィナーレが秀逸で斬新!
今回の雪組『ファントム』ではフィナーレが刷新されたとのこと。
芝居のラストは哀しみにくれて涙、涙・・・となるのですが、フィナーレは芝居の楽曲のリフレインで統一されているので、余韻にひたりつつ、宝塚らしく明るい気持ちになれるのがとても良かったです。
下手花道からせり上がり歌う、彩凪翔さん。
ここでちょっとだけ疑問が・・・。
通常はこの場面って二番手男役さん担当なんですが、ちょっとあれ?
彩凪翔さんも堂々と歌いながらの銀橋渡り(^^)
(これに何か意味はあるのだろうか?と考えるのは深読みでしょうか・・・)
続くロケットは明るくリズミカルで楽しい!
縣千(あがたせん)さんが、ロケットの長?
101期生が長を務める時代になったのですね。
↓↓【関連記事】縣千のプロフィール
そして銀橋で歌う真彩希帆さん。
トップ娘役さんにフィナーレでこういう場面が与えられるのは珍しいことですが、真彩希帆には十分観客を魅了する力がありました。
定番の男役群舞は黒燕尾。
美しい男役の「型」を見せるような振り付けは、「あれ?振り付けは羽山紀代美先生?」と思ったのですが、以外にもKAZUMI-BOY先生。
外部の振り付け家ながら、多くの宝塚作品の振り付けをされているKAZUMI-BOY先生。
いかに黒燕尾の男役達を美しく魅せるか!
心得てくださっているんだな。
そんな風に思えて嬉しかったです。
以降の流れは黒燕尾の男役と白いドレスの娘役さんが、劇中曲「パリのメロデー」で舞台から銀橋までをうめつくすかのように歌い踊り、華やかで「うんうん、宝塚のフィナーレ!」と高揚するものがありました。
途中、雪組組長・梨花ますみ(りかますみ)さんのソロもあり。
この公演を最後に専科に異動されるので、はなむけということでしょう。
『ファントム』観劇感想のまとめ
2018年の宝塚大劇場公演、ラストを飾った人気大作の再演作『ファントム』。
今年は同じく宝塚の看板作品ともいえる『エリザベート』の再演もありました。
再演を繰り返される海外ミュージカルは、まず作品の持つ力(脚本、楽曲)が大きい。かつやはり原点に宝塚にマッチする世界観があるのだろうと思います。
また、再演の度についつい以前の公演時とふと脳内比較をしてしまいがちですが、時代の流れにマッチして進化している作品、それを「今」の生徒さんがどう表現し魅せてくれるかに、一観客として向き合いたい!
そう思いつつもやっぱり脳内比較してしまうのは、ダメだなぁ・・・といつも思います。
しかし、2018年雪組版の『ファントム』は、今の雪組生が観せてくれる最高の作品でした。
これは出演者のみならず、あらたな演出をも含めて、作品にかかわったスタッフさんすべての人達に対して「素敵な作品をありがとう」と感謝をこめてそう思っています。
↓↓【ファントム舞台写真】
最後までお読みいただきありがとうございました。
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