美弥るりかの軌跡が「たまるり」を生んだ
時に「たまるり」と称された、珠城りょうさんと美弥るりかさん。
名コンビぶりが発揮されるにつれて、それはお互いが絶妙に光りを放ったと思います。
そんな「たまるり」を思い出しながら、美弥るりかさんの後半の軌跡を綴っていくと・・・
『雨に唄えば』珠城りょう&美弥るりかのコンビ力が光る
月組では若いトップとして珠城りょうさんという、美弥るりかさんよりも5期下のトップスターが誕生しました。
珠城りょうさんは体育会系で爽やかな魅力が持ち味。
一方、美弥るりかさんは独特の色香があるものの、正統派なフェアリーの雰囲気も持つジェンヌさん。
舞台上のお二人を観ていて、この対比が見事だと思うことはありました。
でも・・・
やっぱり、あまりにも下級生が上に立つってどうなんだろう?
そんな下世話な詮索もしてしまいそうになりますね。
でも、そういうモノをはねのけて、いつもみやちゃんは珠城りょうさんを支え、自らも光っていたように思います。
その二人のコンビ力が発揮されたのが『雨に唄えば』のドン・ロックウッド(珠城)とコズモ・ブラウン(美弥)だと考えています。
『エリザベート』のフランツは抑えた美弥るりかが光った
珠城りょう時代の月組を支えてきた、美弥るりかさんにとって、ここまで抑えた演技が光る役どころはなかった・・・
そう感じたのが『エリザベート』のフランツ。
歌唱力が必要な難役であり、上演時間の中で青年期から老年期までを演じる点でも難しい役どころ。
それをあぁ、見事に確実に演じている・・・
そう思ったものでした。
『Anna Karenina』美弥るりかの美しすぎるヴィロンスキー伯爵
『Anna Karenina』はみやちゃんにとっての二度目の主演作品。
この学年でバウで主演???
・・・ということで、初日までにすでに「みやちゃんの退団フラグでは」とファンはやきもきしたものですが、結果的にそのとおりとなってしまいました。
でも、舞台の上の美弥るりかは、間違いなくヴィロンスキー伯爵そのものの人生を生きていたし、その悲しみや喜びが映画館のスクリーンを通して伝わってきて(※すみれ子はライブビューで千秋楽を観劇)、ボロボロと訳もなく泣いたことを覚えています。
↓↓4. 男役・美弥るりかが残してくれたもの
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