『パパアイラブユー』宙組生感想はまだ続く
『パパ・アイ・ラブ・ユー』桜音れいのかわいい看護師
ちょっとコスプレ系か?というイメージの看護師を演じているのが桜音れい(さくらねれい)さん。
ミニ丈の看護師服。
それだけでもなんだかフェロモン系ながら、演技もまたフェロモン系(笑)。
研11ながら、そんな演技が非常にマッチしていていました。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』星月梨旺、婦長は初女役
『パパ・アイ・ラブ・ユー』のポスター画像が公開された時、「これ誰?」と目をひいたのが、星月梨旺さん演じる婦長。
男役さんでもショーのワンシーンや芝居で女役をされる機会が時々ありますね。
今年、研11の星月梨旺さんは、今までまったく経験なかったとか。
時々、星月梨旺さんのヒゲのオジサマ役を「イケオジ」なんてつぶやいている記事を見かけるので、女役???でしたが、芝居前半では貫禄ある婦長として、後半ではぶっとんだ若干フェロモン感じる(笑)婦長として体当たりの演技でした。
これは私的な感想でしすが、星月梨旺さんは舞台を観ていて「この人芝居が好きなんだろうなぁ」と度々思ったことがあります。
だから「えっ?宝塚の舞台でこんな演出ってあり?」とぶっとんだ演出(原作にかなり忠実なんだと推測していますが)に客席でびっくりしていましたが、芯から「婦長」として舞台に立っていることがわかります。
きっと星月梨旺さんも、この作品で一皮、二皮むけて成長されるんじゃないかなぁ。
フィナーレでドレス姿で踊る、女役・星月梨旺さん。
これもまたドレス捌きもきれいに美しい女役でした。
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『パパアイラブユー』警官役の実羚淳
実羚淳(みれいじゅん)さんは、どちらかというとダンサーなのでしょうか?
いつもダンスシーンで目をひく存在です。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』の警官は、舞台がアクシデントでしちゃちゃかめっちゃかな状態の時に突然登場したり、なかなかむずかしい役どころ。
しかも舞台で繰り広げられている事件とは、まったく別世界から乗り込んでくるような存在なので、難役を頑張っていることが伝わってきます。
・・・でやっぱりダンサー?ということで、フィナーレの燕尾は非常に秀逸なのですが、その中でも手足が長くスラッとしているだけあって素敵ですね。
キーパーソン、レズリーの留依蒔世
トサカ頭でパンクなイメージはポスター通りのレズリーを演じる留依蒔世さん。
死んだと思っていた父親が生きていることを、母・ジェーンから聞かされてお酒をしたたか飲んで酩酊状態で登場です。
いやー、本当に相当アルコール入ってるよねと思わせる迫真の演技で、轟悠さん演じるデーヴィッドに迫っていき酔っ払いの凄みにびっくり。
留依蒔世さんは私的には優等生っぽいイメージがありました。
だから正直、今回の舞台を観ていて、これが本当に留依蒔世さん??? みたいな状態・。
やっぱり轟悠さんを相手に体当たりの演技です。
熱量半端なく、舞台から酔っぱらいのアルコール臭さえ漂ってきそうで、彼が「吐きそう」なんて台詞を口にするとその臭いまでしそうな(失礼)、リアリティもありました。
千秋楽までにすごーーーーーく成長して、次作大劇場で皮むけた姿を見せてくれそうな予感がします。
真名瀬みらのコノリー医師は?
真名瀬みらさんも轟悠さんを相手に怖いもの知らず的に体当たりでコノリー医師を演じています。
このコノリー医師と警官(実羚淳)は劇中に判明しますが、人物相関図の通り警官の甥っ子。
そのあたりもコメディーになるキーポイントです。
明るくて元気、クリスマスパーティーのことしか頭にないという能天気な医師を演じている真名瀬みらさん。
『天は赤い河のほとり』でウル匕の少年時代がしっかり記憶に残っています。
今作『パパ・アイ・ラブ・ユー』では真名瀬みらさんもこんな一面があるとは?とびっくりです。
若さ+はじけた感が舞台を、作品を盛り上げていますね。
この公演では研4で最下級生。
フィナーレの群舞でも当然ながら最下級生ですが、トップ・オブ・トップ轟悠さんにしっかりとついていこうという気迫があります。
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澄風なぎ・天瀬はつひ『パパ・アイ・ラブ・ユー』の老人、老女
老人と老女としって澄風なぎ(すみかぜ なぎ)さん、天瀬はつひ(あませはつひ)さんの間にはなんら関係性はありません。
澄風なぎさん演じる老人・ビルは、入院患者。
この学年(99期生)でこんなボケてひょうきんな味わい出せる?と思う演技です。
先般の宙組公演『異人たちのルネサンス』で、風馬翔(ふうまかける)さんという芝居達者な人が卒業されました。
澄風なぎさんは新人公演で風馬翔さんの役を演じた経験もあり、ポスト風馬翔的に宙組を支える一員に成長しそうな予感です。
天瀬はつひさんはヒューバート(悠真倫)の母親役。
えっ? 専科生さんの母親役?と驚きですが、天瀬はつひさんも99期生。
腰を曲げて歩く動きもスムーズに、年齢だけでなく母親であるところもふまえて演じている点が素晴らしかったです。
歩き方、話方・・・すべてで素敵に歳をかさねた母親であることが理解できます。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』の鍵は遥羽ららの妻役
遥羽ららさん演じる、デーヴィッドの妻ローズマリー。
遥羽ららさんは新人ヒロインをはじめ、宝塚バウホールや外箱ヒロインの経験もあり、安定した演技力の持ち主。
ここへきて「可愛い娘役」から「大人を感じる娘役」へ成長が感じらます。
スリムな体型に、若干チューリップラインっぽいサテンのスーツがよく似合う。
轟悠さんの横に並ぶと、インテリな美男美女の夫婦です。
そして長年にわたって健気に夫を支えてきた、賢明な妻でもありました。
しかし・・・
ラストの台詞はこの『パパ・アイ・ラブ・ユー』をここへきて「こんだけひっくりかえすか?」という女の恐ろしさ!
またその台詞を口にする遥羽ららさんから「女のすごみ」「怖さ」が伝わってきました。
注目のヒロインです。
↓↓5.とにかくクオリティ高いコメディの『パパ・アイ・ラブ・ユー』
コメント
すみれ子さん
今朝のタカラヅカニュースで初日の様子を見ました。本公演に関心無かったのですが、愛白もあさん始め宙組生の方が生き生きと演技されているのが印象的でした。蘭陵王の時も思いましたが、大劇場でない公演だと多くの人にセリフがあっていいですね。今から公演を観に行くことは無理なので、スカステ放送を待ちたいと思います。
ところで見ていてギャグにどうもオッサン臭を感じるので、演出は石田先生かなと思ったらその通りでした。。(嫌いではないです)
しかし、ついに自分も演出家がわかるレベルまで知らないうちに上がったのかと愕然としました。
うみひこさん
コメントありがとうございます。
私はどちらかというと宝塚バウホール公演にあまり関心がなく(生オケの可能性低いので)
興味もなかったのですが、お誘いいただき観劇しました。
それなのに初日を観劇して改めて宝塚の生徒さんの実力を再認識し、作品自体にもどっぷり
はまり、チケットのご縁がありもう一度観劇する予定です。
出演者や作品の事前情報だけでは計れない、作品との出会いってあるものですね。
他のカンパニーはもっと刺激がある演出だったかどうかわかりませんが、石田先生の色が
出ていますよね。
・・・ってそれをきちんと理解されているうみひこさんはどっぷり宝塚ファンといえるでしょう。
(↑失礼な発言で申し訳ありません)
DVDやブルレイ化の予定がないとの情報を得て残念に思っていますが、スカステでは放映して
ほしいものですね。
なんせ500席のキャパで公演数少ないですから。
うみひこさん
追伸コメントです。
残念ながら『パパ・アイ・ラブ・ユー』はDVD化、そしてスカステの放映も現在予定なしだそうです。
(・・・と言っても劇団がそんなことを教えてくれる訳もなく、ファンの間での噂の域ですが、版権
の問題があるのかなぁ?)
明日千秋楽ですが、もうチケット完売(涙)。
「東京でも上演してーーーーーー」とファンが声をあげると、それが実現する可能性もあるそうなので
(『月雲の皇子』がそうだったようですね)、ここは劇団宛にメールしてみようか・・・
なんて思っている、すみれ子です。
実現したら絶対に遠征して観劇します(^^)
すみれ子さん
ありがとうございます。そうなんですね。やっぱり舞台は一期一会なんですね。自分の場合、くそー見とけばよかった!!というのは宙組のWest Side Storyです。そら坊がアニータの方。近くでやっていたのにと後悔しました。
同じような思いをしないように、星組「アルジェの男」チケット確保に向けて、もがき中です。(現時点で成果なし)
うみひこさん
最近はチケット難で観られない作品もライブビューなどで観られたり・・・と
宝塚も頑張ってくれていますが、それでもタイムリーにはいかにこととかで
観られない場合もありますね。
そして・・・版権の問題。『West Side Story』もDVD化なかったですよね(涙)。
『アルジェ』チケットゲットできますように!