『ベルサイユのばら』に欠かせない役者・汝鳥 伶さんまとめ
この記事では汝鳥 伶さんのことを紹介しました。
宝塚ファンにとっては、当たり前のようにいつも作品を支えてもらっている存在の汝鳥 伶さん。
宝塚の専科生に限らず、役者さんや歌手は経歴が長くなると「癖」のようなものが強くなり、台詞回しや歌い方に独特な表現が生まれていきます。
よく歌手の方でも、歌い方がどんどん変わっていく人を見かけます。
松田聖子は、やたらとこねくり回して歌うようになって、昔の素直な歌い方が好きだった私としては、聞いているのがツラいのである。
— 非非実在弁護士 にゃんまゆ (@nyanmayu) 2014年12月31日
あゆ歌い方だんだん変わってってんな〜
— こさか (@cmps_mrrr55) 2018年7月25日
それを「味」「進化」と捉えるのかどうか見る側によって評価は分かれますが、宝塚においてもこの現象が見られるな~とノル香は思います。
元宙組トップスターの和央ようか(わおようか)さんはトップ就任直後とトップ晩年では発声の仕方やメイクがずいぶん変わりました。
↓『鳳凰伝』(2002年)
↓退団公演の『NEVER SAY GOODBYE』(2006年)
そういう意味では、専科生というのは経歴が長い分、皆さんそれぞれに独特の発声や台詞回しがあり、中には「ちょっと気になるな~」なんて生徒さんも。
その中でも汝鳥 伶さんは嫌な癖のない、聞きやすい台詞回しや所作をする役者さんのように思います。
そういうのが演出家から呼ばれる頻度に繋がっていくのかな~なんて思います。
特にノル香が好きだった役は、2005年花組バウホール公演の『くらわんか』です。
蘭寿とむ(らんじゅとむ)さんと愛音羽麗(はいねはれい)さんの役替わりW主演作品です。
汝鳥さんは、金なし・仕事なし・甲斐性なし、でもポジティブさだけは誰にも負けねえ!という主人公が住んでいるボロ家の大家さん役でした。
独身ニートというろくでもない主人公になんとか縁談を持ってくる世話焼きおじさんという役どころです。
江戸時代の下町にはこういう、人のいい世話焼きおじさんがいたんだろうな~とすぐに想像できる素晴らしい役作りでした。
この『くらわんか』などの谷 正純先生「落語シリーズ」が人気を呼び、ついに大劇場作品『ANOTHER WORLD』へと繋がったのでしょう。
汝鳥さんはその立役者の一人と言ってもいいと思います。
↓汝鳥 伶さんは閻魔大王として出演した『ANOTHER WORLD』
「いぶし銀」という言葉が似合う貫禄のある男役さんというのは、宝塚の中では汝鳥さんただひとり。
誰にも真似できない見事な役者姿をまだまだ私たちに見せてほしいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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