華形ひかるさんの舞台略歴
1999年4月 | 雪組『再会/ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-』*初舞台公演 |
1999年5月 | 月組『螺旋のオルフェ/ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-』*組廻り |
1999年7月 | 雪組『再会/ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-』(TAKARAZUKA1000days劇場)*組廻り |
―花組に配属― | |
2000年4月 | 『源氏物語 あさきゆめみし』役代わり公演:夕霧の子供時代、新人公演:夕霧(本役:瀬奈じゅん)/『ザ・ビューティーズ!』 |
2001年7月 | 『ミケランジェロ』新人公演:ニッコロ(本役:蘭寿とむ)/『VIVA!』 |
2002年10月 | 『エリザベート』本公演:黒天使、新人公演:エルマー・バチャニー(本役:蘭寿とむ) |
2003年5月 | 『野風の笛』新人公演:花井主水正義雄(本役:春野寿美礼)/『レヴュー誕生』 |
2004年1月 | 『天使の季節』新人公演:アッサーラ(本役:瀬奈じゅん) |
2005年1月 | 『くらわんか』(宝塚バウホール)貧乏神、徳兵衛 |
2005年11月 | 『落陽のパレルモ』本公演:ルチアーノ、新人公演:ヴィットリオ・ロッシ(本役:春野寿美礼) /『Asian Winds』*新人公演初主演 |
2006年11月 | 『うたかたの恋』ブラッドフィッシュ/『エンター・ザ・レビュー』(全国ツアー) |
2009年7月 | 『フィフティ・フィフティ』ジョナサン *バウW主演 |
2011年6月 | 『ファントム』アラン・ショレ/若き日のキャリエール(役替わり) |
2013年2月 | 『オーシャンズ11』イエン *初エトワール |
2014年7月 | 『宝塚巴里祭』(パレスホテル東京・宝塚ホテル) |
―専科に異動― | |
2014年11月 | 『風と共に去りぬ』(星組全国ツアー)アシュレ・ウィルクス |
2015年2月 | 『風と共に去りぬ』(月組中日劇場)アシュレ・ウィルクス |
2015年5月 | 『星影の人』土方歳三/『ファンシー・ガイ!』(雪組博多座) *エトワール |
2015年8月 | 『オイディプス王』クレオン(専科バウホール公演) |
2015年10月 | 『SUPER GIFT!~from Takarazuka stars~』(梅田芸術劇場/外部出演) |
2017年1月 | 月組『グランドホテル』ヘルマン・プライジング/『カルーセル輪舞曲』 |
2017年8月 | 『CAPTAIN NEMO…ネモ船長と神秘の島…』ジョイス博士(雪組日本青年館・ドラマシティ) *エトワール |
2017年11月 | 『神家の七人』ウィリアム・ターナー(専科バウホール公演) |
2018年4月 | 星組『ANOTHER WORLD』貧乏神/『Killer Rouge』 |
華形ひかるさん属する85期生は、まだ「組廻り」という研修期間が設けられている時代でした。
現在では初舞台を踏んだあとすぐに組配属が発表されますが、この時代は初舞台後に数チームに分かれて、各組に「出張研修」をします。
85期の組廻りは少しイレギュラーのようで、組廻りに出ている生徒も出ていない生徒もいるよう。
しかも、組廻りに出ている生徒さんの中でも、東京公演に行った人も行かなかった人もいるようです。
華形ひかるさんは東京公演まで帯同していった派。
雪組はアットホームな組なので、たいそう可愛がられたのでしょうね(*^^*)
花組配属後、新人公演では路線スターさんの役に数多く抜擢。
一躍花組ファンの中では「この子は間違いなく新公主演するだろう」という印象に。
正式には2005年の『落陽のパレルモ』にて新人公演初主演という記録ですが、そのふたつ前の公演『野風の笛』ではトップスターの春野寿美礼(はるのすみれ)さんの役でした。
この公演は専科の轟悠(とどろきゆう)さんが特別出演していた公演なので、主演は一応轟悠さんの役ということなのでしょう。
つまり、実質的には新人公演では2作品の主演に。
しかし、華形ひかるさんをはじめこの時代の花組新人公演メンバーはちょっとブレイクしきれなかった印象があります。
未涼亜希(みすずあき)さん、望月理世(もちづきりせ)さん、桐生園加(きりゅうそのか)さんなど、活躍は見せますがいま一歩…というところ。
華形ひかるさんも単独主演作に恵まれないまま、専科生になります。
真ん中に立つ存在というより、脇で輝く存在へとシフトチェンジしたのでしょうか。
歌が苦手という印象でしたが、専科になってからなんとエトワールを3回も経験。
パレードの最初を飾ってもらうには、元気で華やかなオーラを持つ華形ひかるさんという存在は「アリ」なのでしょうね。
芝居のほうでも、学年を重ねてきたからこそ表現できる役に挑戦、好評を得ます。
月組の『グランドホテル』では、いけすかない社長、ヘルマン・プライジングを演じ、悪役ながら宝塚らしいにくめない絶妙なラインを表現。
芝居が上手ではないと難しい、シリアスな日本物の演技もかなりの実力の高さを見せます。
↓難しい長台詞も見事!2015年雪組バウホール公演『銀二貫』。聴き取りやすい発声もいいですね。
そして、近年のいちばん人気は星組大劇場公演『ANOTHER WORLD』での貧乏神。
この役は2005年にバウホールで公演された花組公演『くらわんか』のときと全く同じ役。
作品が違うのに同じ役というのは、なかなか珍しいことです。
他の例で言えば、『エリザベート』と『うたかたの恋』でのルドルフ、というところでしょうか。
ビジュアルからしてタカラジェンヌらしからぬいでたちですが(笑)、人を不幸に貶める貧乏神なのに気弱でお人よし、というキャラ設定が抜群。
おどおどして主人公にこき使われてしまう様子がとてもキュートでした。
『くらわんか』を観ていた世代には、「ああ!あのびんちゃんがついに大劇場デビュー!おめでとう!」と非常に感慨深いものがありました(*^^*)
↓↓3.華形ひかるさんと言えば「世界の彼氏」!その理由は…?
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