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新春・宝塚大劇場花組公演『ポーの一族』はラインアップとして作品が発表された時から、原作ファンも巻き込んで話題となっています。
その『ポーの一族』の製作発表が今日行われました。
この記事では製作発表の模様をお伝えします。
『ポーの一族』制作発表記者会見
『ポーの一族』はポスターを見ただけでも、花組トップスター・明日海りお(あすみりお)さんが、劇画から抜け出したように怪しげで美しいバンパネラ、エドガーその人のようであることが話題になりました。
花組さんは現在『ポーの一族』のお稽古中ですが、明日海りおさんが衣装をつけ、メイクをして動くエドガー、すなわちバンパネラに変身して、人間達の前に姿を見せたのは今日が初めてですね。
↓↓本当にエドガーと見紛うばかりの明日海りおさん。
明日海りお、原作者の絶賛に「ホッ」…伝説のコミック「ポーの一族」舞台化/デイリースポーツ online https://t.co/K6PgvQxBuh pic.twitter.com/yFxB6aW3oz
— 桜木星子 (@seiko_sakuragi) 2017年11月16日
青白い光の下に、バンパネラが立っているかのようですね。
今日の製作発表でのパフォーマンスを終えた明日海りおさんは・・・
「マンガのキャラクターを立体化してしまうことの重大さを感じて、大変緊張いたしました」と恐縮しきり。「エドガーの存在すべてに魅力を感じています。先生の描かれる表情。目の寂しさであったり、結んだ口の薄そうなところだったり、後頭部に感じるオーラ、立っているときの背骨のラインとか。少年なのにセクシーでもありすごく惹きつけられるものがある。それをどう佇まいで表現したらいいものかと困っているところですが、エドガーの持つ独特の葛藤が表現できたらいいなと思います」と本作にかける意気込みを真摯に語った。
(出典:ステージナタリー2017年11月16日)
と話されたそうです。
みりおさん(明日海)はマンガのキャラクターという意味では、月組時代に『ベルサイユのばら』でオスカル、アンドレを演じています。
でも今回はバンパネラという、異色のキャラクターゆえにビジュアル面の研究も大変なのでしょう。
また表情など細部に至って、研究もされているのだなぁ・・・と立体化したエドガーはじめ『ポーの一族』の世界の人々に出会うこと日が待ち遠しく感じられる、みりおさんの発言です。
↓↓原作者の萩尾望都氏、明日海りおさん、仙名彩世さん
明日海りお、人気漫画が原作舞台に挑戦「イマジネーションをフル活用」 on @SANSPOCOM https://t.co/aAW74f5e5k pic.twitter.com/Aoojaw2CKN
— 桜木星子 (@seiko_sakuragi) 2017年11月16日
また、小池修一郎氏が『ポーの一族』の舞台化を夢見て、実際に今から20年以上前の1985年に、偶然に喫茶店で隣の席にいた萩尾氏に名刺を渡して「舞台かの依頼」をしたことがあったことも、本日の記者会見で明らかにされました。
その原作者・萩尾望都氏も今日の記者会見に出席されていました。
「小池先生の作品は『蒼いくちづけ』『華麗なるギャツビー』を拝見して、どちらも私好みの作品で素晴らしいセンスでした。先生ならいつでも舞台化OKですよ。いつでも、OKですよ!って言ってたのですが、
(出典:ステージナタリー2017年11月16日)
どうやら喫茶店で小池先生と出会ってから、萩尾望都先生は宝塚を、小池作品をご覧になっていたのですね。
(小池先生にチケットを取ってもらっていたのかしら???)
それでも・・・
「『設定を変えたら、萩尾望都が許しても、わたしが許さない』という手紙をいただきました」
(出典:デイリー2017.11.16)
小池先生は萩尾望都氏から上述のお手紙を受け取ったそうですから、原作に忠実なストーリー展開と理解して良いのかもしれません。
・・・というか、小池作品のファンになっても、ご自身の作品の舞台化には非常にこだわっていらっしゃるのでしょう。
明日海りおさん扮するエドガーを見た萩尾氏は・・・
「イメージを超えた美しい世界が目の前に広がるのが予感できて、ドキドキワクワクしました」
(出典:デイリー2017.11.16)
・・・とおっしゃったそうですから、いかに明日海エドガーが美しく存在していたかが想像できそうですね。
ストーリー展開、エドガーとアラン(柚香光)の美しさ、ポーツネル夫人(仙名彩世)とエドガーの関係性・・・考えているだけでも、ワクワクと楽しみが広がっていきそうです。
でも・・・
原作の「メリーベルと銀のばら」のエピソードがメインになり、年齢設定は明確化されない。初の舞台化にあたりさまざまな意見をもらったと言う小池は、「いただいたお手紙の中に『原作の設定を変えるのは、例え萩尾望都が許しても私が許しません』という熱烈なファンの方からのものもありました。自分が思い込んでいるものと違うと反発があると思いますが、それぞれの『ポーの一族』があると思うし、明日海ファンにはそれぞれの明日海像があると思う。すべての方の期待通りにはならないかもしれない」と前置きし、「ただ、今は、私たちで、花組でできるベストの作品を作りたい」と思いを明かす。
(出典:ステージナタリー2017年11月16日)
今作は『ポーの一族』シリーズの中の『メリーベルと銀のばら』がメインエピソードだそうですから、観劇前に原作を読む派の方は、全作品読破でなく『メリーベルと銀のばら』のみでも読まれておくとよいかもしれませんね。
【追加】2017/11/17
↓↓エドガーだけでなく、アランも劇画から抜け出したようです。柚香アランにも期待!です。
『ポーの一族』公演は・・・
- 兵庫・宝塚大劇場で1月1日~2月5日
- 東京宝塚劇場で2月16日~3月25日
です。
いやいや宝塚版ポーの一族制作発表、絵じゃん pic.twitter.com/BPUM7lWzhV
— 13列目の女S (@smires_com) 2017年11月16日
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