2018年、宝塚大劇場の幕開き公演となった花組公演『ポーの一族』。
宝塚ファンのみならず、原作ファンにとっても期待度が高く、チケット難の公演でした。
『ポーの一族』は「別冊少女コミック」に1972年から連載された、短編作品からなる萩尾望都氏の作品。
- すきとおった銀の髪
- ポーの村
- グレンスミスの日記
- メリーベルと銀のばら
- 小鳥の巣
- エヴァンズの遺書
- ペニー・レイン
- リデル・森の中
- ランプトンは語る
- ピカデリー7時
- ホームズの帽子
- 一週間
- エディス
- 春の夢(2016年発表作)
以上の14の短編からなる作品です。
最終作品の「春の夢」は2016年に発表。
それ以外は1970年代に描かれました。
当時としては「ポーの一族」と呼ばれる、吸血鬼・バンパネラのエドガー&メリーベルの兄妹の愛、エドガー&アランの不思議な友情(?)を主軸に描いた異色の世界観は、センセーショナルな物がありました。
この原作を学生時代に読み、後に宝塚の作・演出家となった小池修一郎氏は、30年近くの間『ポーの一族』の宝塚での舞台化を切望していたこと。
その熱い思いが、今回、宝塚での舞台化に繋がったことは、多くのメディアが取りあげていたのでみなさんご存知のことでしょう。
明日海りお「ポーの一族」開幕、32年かけ舞台化 https://t.co/ED59Vzywz7 #明日海りお #柚香光 #萩尾望都 #宝塚 #ポーの一族 #宝塚歌劇団 #小池修一郎 #別冊少女コミック
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2018年1月1日
管理人・すみれ子も観劇しましたが、『ポーの一族』と一般に呼ばれている作品の中でも「メリーベルと銀のばら」を主軸にした宝塚版『ポーの一族』は、出演者達のビジュアル面の美しさに圧倒されただけでなく、2時間半という時間の制限の中で大変緻密に立体化された作品。
本当にバラの香り漂う「ポーの村」にいるかと錯覚するように、のめり込んで観劇することができました。
宝塚版エドガー&アランの並びは絶品とここでも言われてますねw #ポーの一族
明日海りお、萩尾望都の傑作少女漫画の主人公に ~宝塚花組ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』ゲネプロレポート | SPICE – エンタメ特化型情報メディア ス… https://t.co/L9THZVoMD8— blue moon (@weathercockroof) 2018年1月20日
原作ファンであっても、また原作を読んでいない宝塚ファンであっても納得できる作品であったと思います。
この記事では作品としての『ポーの一族』宝塚版の作品としての素晴らしさについて綴ってまいります。
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↓↓ 2. 『ポーの一族』宝塚版の作品としての秀逸さ
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