宝塚歌劇団は新型コロナウィルス感染拡大防止のために2月27日からの公演を中止していましたが、3月9日より上演することを発表しました。
3月にはいってからも吉本興業の各劇場での上演、松竹系の歌舞伎をはじめ規模の大小をとわず、さまざまな劇場での上演中止が発表される中「本当に宝塚の休演は3月8日まで? 9日の星組大劇場公演千秋楽は公演があるのだろうか?」と不安を感じていました。
そんななかでの8日以降の上演再開は宝塚ファンだけでなく、多くの舞台ファンにとってひとつの希望の光になったのでは?と思います。
また、この上演再開については「さすが!宝塚!」と感じる一面も!
観劇にくるファンに「お願い」をする一方で、劇場内、劇場近辺でのできうる限りのコロナ対策を実施してファンを迎え入れる姿勢を感じます。
この記事では宝塚歌劇団がとったコロナウィルス感染拡大防止策と観劇するときの注意(お願い)をまとめました。
宝塚歌劇団のコロナウィルス感染防止対策は?
宝塚歌劇団がこうじた対策は?
宝塚歌劇団の対策は以下の通りです。
- 劇場内の客席、トイレ、ロビーの手摺や扉などを中心とした消毒
- 検温のための劇場入り口への赤外線サーモグラフィの設置
- 換気量を増やすために外気取込を通常よりも多くとりこむ換気の強化
- 劇場内、劇場ロビーでの飲食サービスの停止
- 劇場内の階段の手摺、扉の取っ手などの除菌強化
- 劇場入り口に消毒薬設置
- 劇場従業員のマスク着用
- 従業員のこまめな手洗いや手の消毒、検温実施と体調管理
- ブランケットの貸し出し中止
- 長時間人が集まる当日券の販売中止(ネットでの販売へ)
- 立見券の販売中止
- 客席を使った演出の中止
以上のような内容です。
客席を使った演出の中止は本当に残念なことですが、こんなことは宝塚のファンならば「生徒さんのためだ」とじゅうぶんに理解できる範囲のことです。
そして当日券の販売がネットに移行することも、今の世の中の状況を考えれば苦渋の決断といえるでしょう。(ネットが活用できない一定数の人は悲しいですけれど・・・)
宝塚のこうじた対策は演劇中の中ひとつの光
ある高名な演劇界の人が「次々と舞台の上演中止が決まっていくのはしのびない。上演をしよう」というような内容の発言をされていました。
確かに一理あるのです。
もう、ライブな催しはすべて中止して、人が家にひきもって生活していれば、少なくとも感染を拡大することはないでしょう。
でも、だんだんと心が鬱屈していきますね(^^;)
そして本当に幕はあがるのだろうか?と出演者(生徒さん)のみなさんも、心が重いままに頑張って次の舞台へむけて準備していらっしゃることでしょう。
とはいえ、劇場というのは2,000人、3,000人が集う場所。
安易に上演するのは良いかどうか?ですね。
そんな中でウィルス拡大の原因要素を取り除くにはどうしたらよいのかと考えぬいて、それらを出来得る限りすべて取り除く努力をしたのが、今回の宝塚歌劇団の英断だと思うのです。
1週間あまりの公演中止期間中、手をこまねいて傍観していたのではなく、尽力してファンを劇場へ迎え入れようとしてくれた姿勢は拍手喝采です。
そしてこれは他の劇場の再開への光となる、一つの指針につながっていくと信じています。
宝塚歌劇団からの観客へのお願い
宝塚歌劇団はお客様へ「お願い」という形で協力を要請しています。
それは
- 体調がすぐれない
- 37.5度以上の発熱、風邪の症状
- くしゃみ、鼻水などで他の観客に迷惑になりそうなとき
- 同居の家族、職場、学校などで感染者がいる、あるいは感染の疑いがある人がいる
- 中国および韓国全土、イラン・コム州、テヘラン州及びギーラーン州から日本へ入国後14日間経過していない
- 楽屋口近辺で集団が集まることは禁止(つまり楽屋への入り出待ち禁止)
こんなケースでは観劇の自粛を要請していますが、もし上記にあてはまる場合はチケットの払い戻しもしてくれます。
また、こまめな手洗いのほかに「マスク着用の推奨」もなされていますが、マスクがない場合は「ハンカチ、タオルなどをお持ちいただき周囲に迷惑をかけないように」とマスクの100%着用を求めていないのも、昨今のマスク不足問題への配慮もあると思います。
(WHOのマスク着用は意味無し・・・が関係あるのかどうかはわかりません。日本はマスクしないと電車でも居場所がないように感じている人もいるので)
宝塚歌劇団の「お客様へのお願い」は、ファンの思いも理解して最大限に気配りをしたお願いだと、私は思います。
宝塚・観劇に行くには「お願い」を守るのがエチケット
現状のなかで宝塚を観劇に行く場合は、宝塚歌劇団からの「お客様へのお願い」を守るのがエチケットと言ってもいいでしょう。
そして、それが宝塚の舞台を愛しているファンが、今できること、やるべきことなのだと思います。
(もし・・・当日発熱された方があれば、こんなこと書いてごめんなさいなのですが、普段の宝塚って少し体調が悪くなってもロビーにいたら、案内係さんがおしぼりやお水を持ってきてくれたり、本当に親切です、すごいホスピタリティーのある劇場です)
・・・ということで、体調に問題ないときでも
- できるだけマスク着用、ハンカチやタオルは忘れずに
- ブランケットないので自分でストールなど準備
- 食事をすませる(なにか買っていく)、水も!
など準備して観劇に出かけるようにしたいものですね。
上演をはじめる宝塚歌劇団の英断・まとめ
星組・宝塚大劇場公演『眩耀(げんよう)の谷』『Ray』は、公演中止の影響でいきなり公演&千秋楽というスケジュールになりましたが、礼真琴(れいまこと)さん&舞空瞳(まいそらひとみ)さん、新トップコンビお披露目公演もアクシデントがあったとはいえ、一旦幕を下ろして東京公演へ挑めますね。
この公演でご卒業の専科・華形ひかる(はながたひかる)さんも無事に大劇場で大階段を降りられる!
『はいからさんが通る』で大劇場トップお披露目の花組トップスター・柚香光(ゆずかれい)さんも初日に向けてコンディションを整えていけるでしょう。
東京公演中であり、次の公演での退団を発表したばかりの雪組トップコンビ・望海風斗(のぞみふうと)さん、真彩希帆(まあやきほ)さんも少し安堵して、また素晴らしい歌声を披露してくれることでしょう。
あとは・・・
ファンは万全の対策をして舞台で頑張るジェンヌさんたちを思いっきり応援するのみ!ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
残念ながら3月11日再び、3月12日〜19日の公演中止が発表されました。
宝塚が元気だから幸せに暮らせる日々を思い出しつつ、書いた追加記事です。
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