中日劇場でしか上演されなかった作品も!
中日劇場で宝塚の公演があるのは年1回で、毎年2月。
上演作品に選ばれるのは、基本的には大劇場で公演された人気作品が再演されます。
しかし、中日劇場のみでしか上演されない作品がたまにあり、ファンの間ではいつも一大トピックスとなります。
直近では、2018年2月に中日劇場最後の宝塚公演となった、星組の「うたかたの恋」。
「うたかたの恋」自体は再演モノですが、今の星組メンバーで上演するのは中日劇場だけでした。
ルドルフ皇太子のイメージとは少し違う紅ゆずる(くれない ゆずる)さんなだけに、本公演では滅多に見ることのできない貴重な役どころです。
歴代の「うたかたの恋」と見比べたり、演出に改変を見つけ出す楽しさもあり、遠方からわざわざ中日劇場に足を運んだファンも少なくなかったでしょう。
他には、2014年の宙組『シトラスの風II』。
『シトラスの風』は現在ちょうど宙組が宝塚大劇場で新バージョン『シトラスの風 -sunrise-』として公演中ですが、宙組の宝と言われている名作です。
2014年の中日劇場では16年ぶりの再演が叶い、それ見たさに思い切って遠方から中日劇場に駆け付けた!という声もたくさん挙がっていました。
初の中日劇場での宝塚。『シトラスの風』がどうしても観たくて観たくて、思いきって行きましたわ!
— こぬれ (@konurekojukoju) 2014年2月22日
宙組さん、中日劇場初日おめでとうございます! ってシトラスすごい反響ですね!!!!やっぱり明日へのエナジーが凄いんですか。初演時の明日へのエナジーも画面からエネルギーがバンバン出てきていましたが、生で見るともっともっと凄いんだろうなぁ。
— なーが (@naaganaga) 2014年2月4日
この16年ぶりの再演の大反響があったからこそ、次の『シトラスの風Ⅲ』『シトラスの風-Sunrise-』へと続いたのかもしれません。
本公演ではないからこその面白さが味わえる中日劇場の演目。
作品は再演でも、中日劇場だけでしか観られない配役も毎回ありますので、中部地方以外の宝塚ファンからもとても楽しみにされていた中日公演でした。
そして名古屋の公演だからこそ、ショー作品の中には客席降りで出演者(生徒さん)と地元のファン、遠征のファンがより近くコンタクトできるシーンも盛り込まれ、それも中日劇場観劇の楽しみの一つでした。
中日劇場公演のために退団がのびたトップスターコンビ?
中日劇場側の要請で「あのトップスターさんに、◯◯をやって欲しい」と請われて、トップスターさんの退団がのびたとファンの間でささやかれている出来事がありました。
それは元宙組トップスター・大空祐飛さん(おおぞらゆうひ)さんと元トップ娘役の野々すみ花(ののすみか)さんコンビ。
そして元雪組トップスター・早霧せいな(さぎりせいな)さんと元トップ娘役・咲妃みゆ(さきひみゆ)さんコンビです。
これは宝塚歌劇団、中日劇場側が明らかにしていることではありませんので、事実かどうかわかりません。
しかし、大空祐飛さんと野々すみ花さんは、2011年10 – 12月『クラシコ・イタリアーノ-最高の男の仕立て方-/NICE GUY!!-その男、Yによる法則-』で退団を決めていたところ、「是非、大空祐飛さん主演で『仮面のロマネスク』を中日劇場で上演したい」との意向を示したため、2012年2月に中日劇場での『仮面のロマネスク』再演が実現。
↓↓『仮面のロマネスク』の大空祐飛さん&野々すみ花さん
(出典:https://blog.goo.ne.jp/)
大空祐飛さん&野々すみ花さんは、2012年4月 – 7月、『華やかなりし日々/クライマックス』で退団することになります。
そう言われると・・・ 大空祐飛さんと野々すみ花さんによるヴァルモンとメルトゥイユ夫人は、当て書きしたかのようにはまり役でした。
この大空祐飛&野々すみ花コンビによる『仮面のロマネスク』も、中日劇場でしか上演されなかった作品の一つです。
また、早霧せいなさんと咲妃みゆさんコンビも2016年10月~12月『私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest HITS!』での退団を予定していたところ、このコンビによって宝塚大劇場、東京宝塚劇場でヒットした『『星逢一夜(ほしあいひとよ)』を中日劇場でやってほしい。
そういう要請があり、2017年2月に『星逢一夜』中日劇場公演が実現。
↓↓『星逢一夜』中日劇場公CM
https://youtu.be/_4peLF3btkc
2017年4月~7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で早霧せいなさん&咲妃みゆさんコンビが退団することになったそうです。
これが事実かどうかは関係者以外はわからないことです。
しかし、どちらも大入り満員の盛況であったことからも、あながち全くのデタラメではないでしょう。
またそれだけ中日劇場と宝塚歌劇団の関係が深いところからも、あり得ることと思われます。
↓↓ 4. 中日劇場独特の入り待ち出待ち風景 / キャトルレーヴ名古屋の存在
コメント
順みつきさんの訃報。
えっ・・・(絶句)。
お知らせありがとうございました。
4年前か、月組の『風と共に去りぬ』を観劇し、今年の2月に『うたかたの恋』を観劇しました。
名古屋キャトルレーブの閉店は知ってましたが、新しいビルに劇場はできない事は客席でお喋りした名古屋マダムから聞いて驚きました。
名古屋マダムに「御園座でやるんじゃないかちら〜」と言ってたけど、そんな簡単なものかな?と私は思いました。
来月は博多座。演目や出演者も気になるけど、ご当地の劇場も楽しみの1つ。
梅芸も御園座も行ってみたいです。
ちはるCLUBさん
いつもコメントありがとうございます。
そして、先日は順みつきさんのことも・・・
(全然気がついてませんでした)
記事を書きながら、昔観た舞台が思い出されて切ない思い出に浸ってしまいました。
中日劇場へ初めて行ったのは6年ぐらい前。
でも、若き第一次ファン時代には中日劇場の地元・名古屋のファンの方と仲良くさせてもらっていたことも思い出し、これまたセンチメンタルに。
中日劇場で青春の宝塚ファンを過ごした方にとってはさみしいことでしょうね。
本拠地や東京へ行ける人は良いとして・・・
年に一度でも地元に宝塚が来るのを楽しみにしているファンに、東海地方の新たな上演場所が決まると良いですね。