宝塚大劇場でも大変なチケット難となった、今回の宙組『エリザベート』。
連日当日券に並ぶ人達で早朝から大劇場近辺はたくさんの人達が溢れていました。
立ち見席も完売という状況でしたが、私は幸運にも数回、観劇することができました。
しかし宙組は東京遠征率の高い組なのに、今回の東京公演はチケットが取れなくて遠征もなし。
何度観ても見足りない『エリザベート』!
感動を思い出しています。
作品として&宙組としての『エリザベート』は・・・
今年は初演から20周年、9回目の上演、そして初日は90回目の公演でした。
これだけ再演が繰り返されるのはやはり作品の持つ魅力。
そして歴代主役のトートやエリザベートを演じてこられた先輩方の力もあってこそのことでしょう。
残念ながら私はこれまで『エリザベート』という作品は、東宝バージョンしか観たことがありませんでした。
その時もった感想は・・・残念ながらそれほど魅力を感じる作品かどうか?ということでした。
想像するに、私は根っからの宝塚ファンなので東宝で観るとリアリティが勝ってしまうと感じたのかもしれません。
東宝版が好きと仰しゃる方も多いのでそれは個人の好みの違いだと思っています。
だから・・・あまり今回の宙組版もあまり期待はしていませんでした。
それが幕開きからどんどん作品に引き込まれ、もう1幕が終わるまで瞬きすることも忘れてしまったような状態で、鳥肌が立つというのはコレだ!と感じました。
(出典:http://community.pia.jp/)
朝夏 まなと(あさかまなと)さんのトート。
実咲 凜音さん(みさき りおん)さんのエリザベート。
その配役の良し悪しを語るつもりはありませんが、作品全体に穏やかで温かな空気さえ感じ、これは今の宙組生が同じ方向を見て作り上げることのできた世界だと思いました。
本来は黄泉の国の帝王であり、クールで冷たい外見であるトート。
しかし朝夏さんはその持ち味なのか、いつもエリザベートを遠く見守りつつ懐の深い愛で包んでいるように感じさせるものがありました。
また実咲さんは無邪気な子供時代からどんどん年齢をかさねていく一人の女性であるエリザベートを演じきりました。
そして圧巻の歌唱力は初日から日を重ねつつどんどん進化を感じられるものであったと思います。
個人的に今の宙組さんはトップ男役の朝夏さんの元でのびのびと皆がまとまり、昔からコーラスとアンサンブルの組と言われるいますが、まとまりがより組の特徴を伸ばしているように思っています。
だからこそ私も作品としての『エリザベート』に虜にされたのでしょうね。
↓↓エリザベートを支えたもう一人 に続く
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