宝塚歌劇団のコロナ渦での今後の公演スケジュール&感染者が誰かは不明でいいこと

宝塚コラム

コロナの感染拡大は日本のみならず、世界中の人の生活や経済に大きな影響を与えています。

そのために宝塚をはじめとするエンターテイメントの世界も大きく変化し、これからさきにもさらに「新しい時代の宝塚」を模索しなければならないでしょう。

そんな中、昨年発表されていた2020年の公演スケジュールの見直しがおこなわれ、今後の宝塚大劇場公演、東京宝塚公演をはじめ外箱公演のスケジュールが発表されました。(2020/09/07)

緊急事態宣言ですべてが止まったような時間を経て「あぁ、本当に宝塚が動き出した!」と嬉しかったです。

この記事ではコロナ渦での宝塚歌劇団の公演実施方法について、すみれ子的な私論をお届けしたいと思います。

 

\この記事のポイント/

  • 発表された宝塚の公演スケジュールはそのとおり実施されるか?
  • 再び感染者が出た場合はどうなるか?
  • コロナ感染者を公表しない宝塚は正しい

 

 

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2020-2021公演はスケジュール通りの実施か?

先般発表された今後の公演スケジュールは以下の表の通りでした。

 

劇 場 作 品 名 公演期間
宝塚大劇場 雪組 『NOW! ZOOM ME!!』 2020年9月11日(金)~9月19日(土)
月組 『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』
『ピガール狂騒曲』
9月25日(金)~11月1日(日)
宙組 『アナスタシア』 11月7日(土)~12月14日(月)
雪組 『f f f -フォルティッシッシモ-』
『シルクロード~盗賊と宝石~』
2021年1月1日(金)~2月8日(月)
星組 『ロミオとジュリエット』
2021年2月12日(金)~3月29日(月)
花組 『アウグストゥス-尊厳ある者-』
『Cool Beast!!』
2021年4月2日(金)~5月10日(月)
月組 『桜嵐記(おうらんき)』
『Dream Chaser』
2021年5月14日(金)~6月21日(月)
東京宝塚劇場 星組 『眩耀(げんよう)の谷』
『Ray -星の光線-』
7月31日(金)~9月20日(日)
花組 『はいからさんが通る』 10月9日(金)~11月15日(日)
月組 『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』
『ピガール狂騒曲』
11月20日(金)~2021年1月3日(日)
宙組 『アナスタシア』 2021年1月8日(金)~2月21日(日)
雪組 『f f f -フォルティッシッシモ-』
『シルクロード~盗賊と宝石~』
2021年2月26日(金)~4月11日(日)
星組 『ロミオとジュリエット』 2021年4月16日(金)~5月23日(日)
花組 『アウグストゥス-尊厳ある者-』
『Cool Beast!!』
2021年5月28日(金)~7月4日(日)
月組 『桜嵐記(おうらんき)』
『Dream Chaser』
2021年7月9日(金)~8月15日(日)
宝塚バウホール 専科 凪七瑠海コンサート『パッション・ダムール -愛の夢-』(※) 10月12日(月)~10月25日(日)
梅田芸術劇場メインホール 星組 『エル・アルコン-鷹-』
『Ray -星の光線-』
11月20日(金)~11月28日(土)
ドラマシティ 星組 『シラノ・ド・ベルジュラック』 12月4日(金)~12月12日(土)
ライブ配信 雪組 真彩 希帆 ミュージック・サロン 9月7日(月)
  専科 轟 悠 ディナーショー 9月13日(日)
  雪組 彩凪 翔 ディナーショー 10月20日(火)

 

このように公演作品は今までに上演が発表されていた作品で、スケジュールを組み直したようですね。

新たに加えられのは宝塚バウホール公演『凪七瑠海コンサート(※)』。

そして梅田芸術劇場メインホールで公演が実施される『エル・アルコン』『Ray』は全国ツアーの予定でしたが、コロナ感染拡大防止の観点から梅田芸術劇場での公演に変更されたと思われます。

全国ツアーがないことは、地方で観劇を楽しみにしているファンにとって悲しいものですが、各公演会場の状況や生徒さんの異動により感染リスクを下げるためにも、公演場所の変更は正しい判断でしょう。

 

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コロナ渦で宝塚はどう公演を実施していくか?感染者が出た場合は?

では発表された公演スケジュールが、このまま順調に実施されるのか?という不安はゼロではありません。

もちろん政府から再び緊急事態宣言が発令されるような事態になれば、おそらくは宝塚のみならずすべてのエンターテイメントの興行は中止される可能性が大きいですね。

またそんな最悪の事態をまぬがれたとしても、再び生徒さんや劇団スタッフに感染者が出る可能性もあります。

そんな時はどうなるのでしょう?

これもまたファンにとっては気がかりなことです。

ここからはすみれ子の推測でしかありませんが、おそらく今回花組、星組、雪組で感染者が発生した時のように、保健所や関係各区所の指示にしたがって公演が中止されるでしょう(涙)。

コロナというウィルスの実態がもっと解明され、ワクチンや治療薬が開発されると状況は変わってくるかもしれませんが、現状では「宝塚歌劇団」という阪急電鉄の一部門である企業としては、そうすせざるえないし、そうすることが正しいと思います。

・・・という訳で

  • 稽古中に感染者が出た場合
    初日が遅れる可能性あり
  • 公演中に感染者が出た場合
    2週間程度の公演中止の可能性あり、最悪の場合は千秋楽が実施されない場合もある???(涙)

という覚悟がファンにも必要になってきますね。

でも先日の花組『はいからさんが通る』千秋楽での柚香光(ゆずかれい)さんのご挨拶からもわかるように、公演中止で一番悔しくて、悲しくて、苦しい想いをされるのは舞台に立つ生徒さん!

少なくともすみれ子はそう考えて、今後の社会情勢を眺めつつ、観られる時には観るぞ!という気持ちで宝塚と生徒さんを応援していたいと思っています。

 

コロナもまったく実態がわからなかった2-5月頃とは社会状況も変わり、例えば以前は感染者が出た百貨店が即閉店休業していましたが、この記事を書いている9月現在では閉店後に消毒して翌日は通常営業、あるいは感染者が出たフロアのみ営業中止というふうに変わりつつあります。この例が劇場にあてはまるかどうかはわかりませんが、宝塚やエンタメ興行についても悲観的に考えず、前向きで応援していたいものです。

 

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宝塚が感染者を明らかにしないのは企業として正しいこと

たいへん悲しいことですが、世の中には「コロナに感染した」ことをバッシングするような風潮があります。

クラスターが発生した学校に信じられないような驚きの電話がかかってくる、感染から回復した人が隣人からこれまた驚きの言葉を投げかけられた・・・

えーーーーっと思いましたが、それもまた現実なのでしょう。

花組でクラスターが発生したことはメディアでも大きくとりあげられ、某雑誌の砲弾を浴び、挙げ句には宝塚に在住するジェンヌさんたちが「ムラ」とも呼ばれる宝塚に居づらい空気があるとか。

宝塚在住者からの伝聞なので真偽はわかりませんが、ジェンヌさんとて待機期間中も当然霞を食べて生きている訳ではなし、買い出しぐらいは出かけていたでしょうし、それを制限することはあってはならないことなのに、そういう空気になるかなぁ? あぁ、でもあってもおかしくはないかなぁと思います。

そんな中で・・・

花組さんはほぼ1ヶ月公演を中止しましたね。

私の記憶に間違いがなければ、7月初旬『はいからさん』の初日前のタカラヅカ・スカイ・ステージの番組で、柚香光さんが「代役の人までしっかりお稽古しています」と述べられていた記憶があるので、これほど長期に公演を中止せずとも、最低限の中止の後に代役で公演することは可能だったのではと思います。

それなのになぜ長期に公演を中止したのか?

劇団だってほぼ3ヶ月はまるまる公演をおこなっていない上、現在は客席数を約半数に減らしての公演ゆえに興行収益は大幅に減っているはず。

いや・・・赤字でしょう。(って、今はどこの企業も大変なのですが)

興行収入を取るならば、もっと短期間の中止&代役での公演をおこなったはずですが、それをあえてやらなかった理由は?

休演者と代役を発表した時点で「誰が感染したのか」が特定されてしまう、それを避けて「生徒さんを守る」ことを選んだからだと、すみれ子は考えています。

「生徒さんを守る」

この姿勢はとても大切で、ここに劇団の生徒さんへの愛を感じました。

実際、ネットで「宝塚 コロナ 感染者 だれ」なんて検索ワードを打ち込んで調べようとしている人が多数います。もちろんご自身の贔屓の生徒さんが感染しているのではないかと心配になって調べるというファンもいらっしゃるでしょう。

でも興味本位だったり、悪意的なケースもあるのかもしれません。

誰だって感染する可能性はあるのに、悲しい社会だとは思いますが、「インフルエンザにかかった」ことを「周囲に申し訳ない」と思う人は少ないのに反して「コロナに感染した」ことで自分を責めてしまう人は多い。

だから実際にPCR検査で陽性反応が出た生徒さんは、たいへん辛かったであろうと想像します。

そんな中で劇団は生徒さんを守ってくれた!

これこそヅカファンとしては嬉しく、企業として正しいと思います。

 

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今後の公演スケジュールで気になること

スケジュールが発表されたことに伴い、雪組トップコンビと月組トップコンビの退団日も決まりましたね。

雪組・望海風斗(のぞみふうと)さん&真彩希帆(まあやきほ)さんは2021年4月11日。

月組・珠城りょう(たまきりょう)さん&美園さくら(みそのさくら)さんは2021年8月15日。

望海&真彩が退団記者会見をおこなったのが今年の2月、珠城&美園は3月。

両コンビともに退団発表から1年以上が経過しての宝塚卒業となります。

 

でもこの退団公演が果たしてどのように実施されるのか?というのは、両コンビのファンの方ならやきもきとされることでしょう。

  • 現在のまま客席を半数にしての公演だったら当然チケット確保の確率が下る
  • 感染者が出たら公演中止になるのか
  • さよならショーの実施はどうなるのか
  • 宝塚恒例のトップさんの退団時の入出待ちセレモニーは?

 

やはり今まで通りに卒業するジェンヌさんを送り出してあげたいと考えるのがファン。まだまだ退団日はずーーーーーっと先のことだと思いつつも、気がかりなことですね。

もちろん、これはトップスター、トップ娘役に限ったことではありません。

ちょうどこの時期に退団を考えていた生徒さんはいらっしゃることでしょう。

でも通常通りに舞台に立てるかどうかわからない時に退団を決めることに迷いも生じるかもしれませんね。

この記事では宝塚の今後のスケジュール発表から、すみれ子が考えていた

  • 今後の宝塚の公演がどう実施されるか
  • 宝塚が感染者を明らかにせず生徒を守ったこと

を中心に書き綴りました。

こんな状況の中ですが、やっぱり「宝塚が好き!」と宝塚を応援していたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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