8月23日に宙組トップ娘役の実咲凜音(みさきりおん)さんがミュージカル・コメディ『王妃の館』、スーパー・レビュー『VIVA! FESTA!』(宝塚大劇場:2017年2月3日~3月6日、東京宝塚劇場:2017年3月31日~4月30日)をもって退団する事を発表しました。
サヨナラの日まで、しっかりとみりおん(実咲)を見届けようという思いながら、ででは次の朝夏まなと(あさかまなと)さんの相手役は?と気がかりになり始めています。
宝塚は男役さん至上主義ですが、一緒に組む娘役さんと作り出すコンビならではの魅力が、その組の魅力につながるケースも多いです。そういう点で宙組では『王家に捧ぐ歌』『エリザベート』はみりおん(実咲)がいてこそ、まぁ様(朝夏)が一段と輝き、歌、芝居、ダンスともに良きカップルでした。
それだけに・・・次は誰?は非常に気になるのです。
↓↓【追記】2016/12/26 トップ娘役についての発表 |
花組の花乃 まりあさんの次が気になる・・・のと少し事情が違います。
花乃さんについては花組トップ娘役・花乃まりあの退団とその後の次期トップ娘役をご覧ください。
みりおん(実咲)の次のトップ娘役も組内で順当に上へ上がってくるのか、他組からの落下傘でやってくるのか、二つのケースが考えられます。
実咲凜音退団作品、ミュージカル・コメディ『王妃の館』、スーパー・レビュー『VIVA! FESTA!』については・・・
宝塚宙組『王妃の館 / VIVA! FESTA!』製作発表から実咲凜音退団作を探る
をご覧ください。
宙組内の娘役から考える
伶美 うらら(れいみ うらら)
おそらく多くの人が「伶美 うらら」の名を真っ先に思い浮かべるでしょう。研8。
2007年宝塚音楽学校入学、2009年に宝塚歌劇団に入団した95期生。みりおんと同期です。
新人公演の主演経験もバウホールやシアタードラシティ公演でのヒロインの経験もあります。美貌の持ち主でシアタードラマシティ・東京特別公演『翼ある人びと―ブラームスとクララ・シューマン―』でのクララ・シューマンは絵画の中から抜け出した本当のクララ・シューマンかと思えるほど清楚で美しかったし、真逆に現在公演中の『エリザベート』のマダム・ヴォルフは宝塚の舞台ではここがお色気の限界だろうと思われるギリギリのラインで怪しい娼館のマダムを演じています。
演技力もあり、娘役としてのキャラの幅も広いのに、唯一の難点はトップ娘役として最大の武器であらねばならない「歌」。
11月〜12月にかけての全国ツアー公演『バレンシアの熱い花』※イザベラ役が何を意味するのか想像できないのですが、身長高めの娘役ですが朝夏さんとの並びも悪くなく、おそらくラストチャンスなのでトップ娘役としてまぁ様に添い遂げてくれたらいい、という願望が強いです。
※『バレンシアの熱い花』は初演当時に観ましたが、ヒロインがイザベラなのか断定できないストーリーでした。
遥羽 らら(はるは らら)
2010年宝塚音楽学校入学、2012年宝塚歌劇団入団。98期生。研5。
新人公演主演1回。娘役さんらしい華もあり、おそらく実力もあるはずですが、将来の大物と期待される下級生(星風まどか)の存在に押される形で影が薄くなっています。ファンとしては気の毒ですが、これもタイミング悪いね・・・で済まさずチャンスを与えて育てて欲しい娘役さんです。場数を踏めば必ずもっと花を開かせる人だと思うので。
星風 まどか(ほしかぜまどか)
2012年宝塚音楽学校入学、2014年宝塚歌劇団入団、100期生。
初舞台当初から注目を集めている期待の新人。研1で『白夜の誓い』の主演の凰稀かなめさんの子供時代を演じた時から注目しています。昨年は『王家に捧ぐ歌』新人公演でヒロインを経験、現在も『エリザベート』では本公演はルドルフの子供時代、新人公演でヒロインと研3でトップ娘役への道を堂々と歩いているイメージですね。
ただし花組トップ娘役・花乃まりあの退団とその後の次期トップ娘役に書いた内容と重複しますが、花組の音くり寿さんと同様に、星風まどかさんも中学卒業後に音楽学校に一回で合格、年齢的にまだ若すぎるのために今焦ってトップ娘にする必要はないでしょう。
期待の新人を早く起用するのは良いですが、劇団が育成を焦ることがあれば、若い人材を逆に潰してしまう可能性があります。
星風まどかさんはもう少し時間をかけて、ご本人の内面がさらに充実するのを待ってからのトップ娘起用で良いんじゃないかしら。
全ツ『バレンシア』のポスターも気になりますね。
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