月組『All for One』観劇レポ・珠城りょう他、出演者達の魅力解剖

月組

月組『All for One』はエンターテイメントとして素晴らしい要素を持った作品でした。

それについては月組『All for One』観劇レポ・作品として、月組としての魅力解剖!にも記載した通りです。

この記事ではトップスター・珠城りょう(たまきりょう)さん、トップ娘役・愛希れいか(まなきれいか)さんはじめ、出演者達の『All for One』での活躍について綴ってまいります。

 

珠城りょうの魅力開眼!の『All for One』

ちょうど珠城りょう(たまきりょう)さんが月組のトップスターに就任して、約1年近くたちました。

なぜこの若いスターがトップスターになるのか?

当時はどこか理解できない思いもありました。

それを前作(トップお披露目作品)『グランドホテル』で、確かにこの作品には珠城りょうさんが真ん中がピタリとはまるかもしれない???

そう思える節を少し感じ

今作『All for One』では・・・

珠城りょうさんがトップだからこそ『All for One』の上演が可能となり、作品としての成功したのだ!

確固としてそう感じさせるものがありました。

フランスのために、王室のためにという志を貫いてまっすぐに生きているダルタニアンには、珠城りょうさん自身の姿が投影されて見えてきます。

(やや)どっしりとした風格があり、懐深い人物、しかし女性には不慣れなゆえの純情さの持ち主・ダルタニアンは、珠城りょうそのもののようでした。

 




 

 

珠城りょうさんは、他組のトップスターさんに比べて、ビジュアルではやはり「どっしり」「大きい」「骨太」と言った形容詞の似合う人です(あくまで褒め言葉です)。

ビジュアル面以外はあくまで想像の域を出ませんが、ストレートに物事を表現する、素直な人柄なのだろう・・・と思います。

こういう人物をトップスターにすると、組子達がどういう風に動き(働き)、どういう作品が出来上がるか?

そう言ったことを計算したかのように、まさに珠城りょうがいたからこそ『All of One』が作品として成功し、珠城りょうが真ん中だからこそ、ルイ14世の愛希れいかさんや三銃士を演じた生徒さんをはじめ、月組の組子達が光る作品になったと思います。

まさに珠城りょうのために『All of One』はあり

All of One』のためのトップスター珠城りょうの誕生だったのか?

そう思わせるほど役にぴったりと当てはまっていました。

 




 

ストーリー自体、単純明快でたくさんの伏線を追うことなく舞台に見入って楽しめる作品になっていますが、それもまた珠城りょうの素直な芝居ゆえのことでしょう。

前トップ・龍真咲(りゅうまさき)さん時代に、自分のポジションが認識できず(劇団も二番手、三番手曖昧にしている感がありました)、どこか戸惑いつつ、上級生スターさんにも気を使っているのじゃない?という空気を舞台から感じていました。

その迷いはトップ発表、お披露目公演と徐々に払拭されているのはわかりましたが、今作では寸分の迷いすらなく、真ん中に立ち、組子と共に月組として心を一つに作品を作っていることが、しっかりとわかります。

それこそが今の珠城りょうと月組の大きな魅力につながっています。

珠城りょうの体格の良さは、すなわち舞台での存在感の大きさでもありますが、かと言って決して動きがガサツになるとか、そんなこともありません。

(えてして大きな男役さんはガサツになりがちなのですが)

レイピアと呼ばれる剣さばきの見事さ、マントを翻す動きの美しさに惚れ惚れとする場もあれば、恋する純情さをまっすぐに表現するあたりも見事です。

よっ!! 色男!1

と大きく掛け声をかけたい気持ちにすらなりました。

男役の素材という意味で、純白さを持ち、どんな色にでも染まり発展していく可能性のあるトップさんですね。

まだこれからの作品でも、どういう色の珠城りょうを見せてくれるのかが楽しみとなりました。

 

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