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11月27日、宝塚大劇場にて雪組公演『ファントム』新人公演が行われました。
宝塚大劇場での上演を連日完売。
当日券も毎朝始発から大勢のファンが並んでいます。
そんな大人気公演の新人公演は、新人公演メンバーにも結構なプレッシャーがかかってくるはず。
主演を務めるのは、綾 凰華(あやおうか)さん。
ヒロインは野々花ひまり(ののかひまり)さんです。
どちらも初めての主演、ヒロインではありませんが、逆に真ん中に立つ怖さも知っているかもしれませんね。
「初主演、初ヒロインの時より成長した演技をしたい!」という気負いも生まれることでしょう。
大人気作『ファントム』で再び主演&ヒロインに挑戦した主演コンビの様子を中心に、ファンの感想などをご紹介していきたいと思います。
『ファントム』新人公演 見どころ
今回の『ファントム』は望海風斗(のぞみふうと)さん&真彩希帆(まあやきほ)さんトップコンビが以前より「演じてみたい作品」と熱望、ファンもこのトップコンビでの上演を望んでいました。
全員が鼻息荒く迎えた初日。
予想通り、いや、それ以上の素晴らしい完成度に各方面から大絶賛の声が聞こえてきています。
特に、現在の宝塚でナンバーワンと言ってもいい望海さんと真彩さんの歌唱力と表現力。
このお2人から学んだ表現力を新公主演コンビがどこまで発揮してくれるのでしょうか。
その他の注目キャストは…
- ジェラルド・キャリエール役の縣 千(あがたせん)さん(101期)

- フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵役の彩海せら(あやみせら)さん(102期)

- カルロッタ役の羽織夕夏(はおりゆうか)さん(100期)

- ベラドーヴァ役の有栖妃華(ありすひめか)さん(102期)
- 幼いエリック役の聖海由侑(せいみゆう)さん(103期)

あたりでしょうか。
なんと、主演コンビ以外は全員100期以下です!
新人公演最後のチャンスが近くなっている98期生、99期生をもっと見てみたい気もするんですが…近年の劇団の考え方が表れていますね。
若い下級生たちが主要キャストを務めるという挑戦の意味合いが強い『ファントム』、一体どうなるのでしょうか!
『ファントム』新人公演を観た人の感想まとめ
まずは、メディアからの画像付き報告はこちら。
宝塚雪組新人公演 主演の綾凰華が熱演「空間を感じられた」 / デイリースポーツ
雪組新人公演「ファントム」で主演した綾凰華とヒロインの野々花ひまり=兵庫・宝塚大劇場#宝塚 pic.twitter.com/XZSmMb5lNK
— 大石鈴華 (@Kimi_Aloha808) 2018年11月27日
取材でも少し寂しげな表情で写っていらっしゃる綾凰華さん。
本番を終えてすぐのため、まだ役から抜けきっていないのでしょうか。
それでは、ここからは新人公演を観劇された皆さんの感想をご紹介していきたいと思います。
『ファントム』は一本モノなので、通常の新人公演1時間半公演よりも約30分も長く、しかも幕間休憩なし!
出る側も観る側も集中力が必要ですね(;^ω^)
『ファントム』新人公演/全体評
『ファントム』は一本立ての海外ミュージカル。
本役さんが望海風斗さん、真彩希帆さんという、現在の宝塚きっての歌唱力を誇るコンビと言われています。
『ファントム』はいわゆる老け役的な設定にあたる役どころも多い。
とにかく歌の難易度が高いのは、ご承知の通りかと思いますが、新人公演をご覧になった皆さんの感想としてはおおむね好評であり、新人公演メンバーの健闘をたたえる声が多いです。
少しご紹介すると・・・
雪組新公
何だろういわゆる一幕ラストあたりまでは「歌みんながんばー」くらいで思ってたんだけど、あやなちゃんの芝居にどんどん引き込まれていって
2幕始まりの曲のとことかくらいから泣けて泣けて仕方なくて
あやなエリックの絶望の奥の暖かい寂しさとでも申しましょうか
それに触れた瞬間……— 出戻りつるかめ (@tsurukame_zuka) 2018年11月27日
全体的には物足りなさも感じた、まさに新公。歌の難しさが影響しているのかな。もっと細やかなお芝居を見せて欲しいなー。歌にこめる感情、歌っているときの表情…まだまだ磨けるところがあると思うので東京の新人公演に向けてますますブラシュアップされますように!
— waka (@waka_45st) 2018年11月27日
本公演の完成度があまりに高いために、最初は新人公演っぽさの出たレベルという声もありますが、後半に入っていくにつれ本領が発揮できたようです。
また、たった1回だけの新人公演ならではのハプニングもあったみたいで…
ファントム新公
天使を探す〜の歌ラストのキメポーズ。エリック振り返った瞬間、演出かのように仮面がかっこよくパーーーン!って飛んでったwww
立ち回りの時も取れて下に落ちすぐ拾って押さえながらやってた。
顔の傷のシールはくっつき悪く浮いてたしなかなか難し💦よく頑張ったよ!あやなちゃん👏✨— 青天 (@aotianten) 2018年11月27日
なんと、エリックの仮面が取れてしまったそうです…!
しかし慌てることなく冷静に対処していたそうなので、さすが下級生でも舞台のプロですね。
仮面というのは私たちの想像以上に視野が狭くなるそうで、足元など全然見えないのだとか。
できれば傷の厚みを薄くして顔から浮かずに仮面をくっつけたいところでしょうが、そうすると粘着力が弱くなるのでしょうね~
仮面の調整は東京への課題ですね。
以下、新人公演で使われる衣装や小物のことを少し・・・
通常、新人公演では本役さんの衣装などをそのまま借りるそうです。
サイズがあわない場合は衣装部さんで新人公演前後にサイズのお直し、本役さんと極端にサイズ差がある場合は似た衣装でフィットサイズを在庫衣装から探すとか。
この仮面も本公演主演の望海風斗さんにあわせて作られた仮面をお借りしたのかもしれませんね。
それならばフィットしづらかった事故の可能性も?
↓↓【関連記事】新人公演の衣装のお話もしています。
『ファントム』新人公演/綾凰華さんの評価
この公演では長の学年であり、座長でもある綾凰華さん。
どちらかといえばダンサー寄りのスターさんですので、難易度の高い歌唱が多いエリック役はかなりの挑戦だったはずです。
そのせいか、新人公演での基本「本役さんを真似る」というアプローチの仕方をしていたようです。
新人公演で演じる生徒さんがどう役作りするかは、生徒さんによっても違いますが、「本役さんを真似る」は一つのアプローチの仕方なので、それはそれで良しです。
以下の感想ように「本役さんにみえる」「似ている」という結果になることもあるようですね。
あやなちゃんがふとした瞬間に望海さんにみえた新人公演でした
— ♡ o(^・x・^)o (@___mykh98) 2018年11月27日
新人公演で望海さんこ役を何度もしているからなのかも知れないけど望海さんを感じることが多くて(笑)最後にエリックが死んでしまって目を閉じてるあたりの顔がほんとに望海さんだったの!お化粧やってもらったのかな?
— あっすみん (@mromro_zk) 2018年11月27日
上級生であったり、主演経験が複数回であれば自分なりの役作りやアプローチができるようになっている生徒さんもたくさんいらっしゃいます。
しかし、今回の綾凰華さんは望海さんからあらゆるものを学んだのでしょう。
望海さんより若いエリックということで、大人になれていない幼児性の強い面が押し出されて、その点は大変好評でした。
お歌のほうも立派にこなされていたようですよ。
『ファントム』新人公演/野々花ひまりさんの評価
二度目のヒロインとなる野々花ひまりさん。
綾凰華さんと同じように、歌の生徒さんではなかったのでかなり課題も多かったことでしょうし、最初はやはり不安を感じさせる部分があったようです。
幕が開いてしばらくは、緊張でまだまだ役に入り込めていなかったのかもしれません。
クリスティーヌ、最初はどうなることかと思ったけど…どんどん良くなった。可愛かったし、お芝居が自然でさすがヒロイン経験者だな。 #ファントム #新人公演 #野々花ひまり
— たかこ (@7hOCumkLBejakbS) 2018年11月27日
ファントム新公:ひまりちゃんファントムのレッスン受けた後からめちゃ良かったやん‼前半どした〜(ToT)敢えて下手に歌うにしてもちょっとやり過ぎで勿体無い位だったよ?!あれだとシャンドン伯爵にお声掛けられんって…緊張してたのかな??新公1回きりだし東京は最初から思いっきり歌っちゃって欲しいわw
— みれい (@mimichibiko) 2018年11月27日
ファントム新公
ひまたんが喉危ないって聞いてたから心配してたんだけど、まろやかな温かみのある声で、高音の声量もハリも艶も素晴らしかった!!!
地声もしっかり響かせて、母性を感じて泣いたなぁぁ…— yuri (@riosamadaisuki) 2018年11月27日
集中度が高まって役に入り込んでいくと・・・
最終的には素晴らしい歌声になっていたようです!
クリスティーヌは、「天使の歌声」の持ち主であると同時に、エリックが亡き母を感じるほどの母性を表現しなくてはならない役。
技術を駆使して上手に歌うだけではなく、歌で役柄を表現するという大きな学びがあったように思います。
東京では、真彩さんのようにまだ素人の拙い歌い方ながらも原石を感じさせる歌声と、エリックから指導を受けてからの上達ぶりを演じ分けられるといいですね。
『ファントム』新人公演/縣 千さんの評価
主演2人と同じくらい、いやむしろそれ以上に難役と言ってもいい役、キャリエール。
息子を見捨てた後悔と懺悔、大きな父性愛を若い学年ながら表現しなければなりません。
銀橋での見せ場もありますし、本当に難しい挑戦だったと思いますが、縣さんの匠な表現力の高さに客席は息をのんだようです。
【雪 新公】
縣キャリエールがエリックにクリスティーヌを返すんだ!
…の場面の「エリック」の呼び方。
完全に親が子供に怒るトーンの声でドキッ— ぱちゃ子 (@patya_ko) 2018年11月27日
縣くん
お父さんやったわーーー(o^^o)
「彼女を帰してくれ」
「いやだ!」
で
エリック…っ!
が
まんま
ワガママ息子諌めるお父はん…(o^^o)
銀橋の父子の歌も良かった…(・_・、)
ファントム新公— さいきみなみ (@minaminng) 2018年11月27日
雪組新公
縣千キャリエールのあの包容力はなんなんだ…
本当に101期?研3?
銀橋のエリックとジェラルドの場面
手を広げてエリックを待つ姿は
もうパパと息子でしたよ…— リカルドダック (@m0er_oO) 2018年11月27日
研3で父親役が演じこなせるって何なんでしょう…!
縣さんはダンサーとしても目を引くものがありますし、研3ながらすでに前作『凱旋門』の新人公演で主演に抜擢されています。
若い学年でありながら大人の役に抜擢されているには、やはりそれなりの実力があるということですね。
前回の『凱旋門』に引き続き大人の役となった今回のキャリエールも、見事な演技力だったようです。
台詞のひとつひとつにその役の人間性や想いがきちんと表現できる縣さん。
今後の新人公演でも間違いなく大活躍していくでしょう。
『ファントム』新人公演/彩海せらさんの評価
『ファントム』本公演では幼いエリックを演じている実力派の彩海せらさん。
新人公演では王子様のように爽やかで真っ白な役、フィリップを。
ファントム新公:あみちゃんシャンドン伯爵めちゃくちゃ良かった‼ 爽やかで若々しくてあれぞTHEシャンドン伯爵の見本だった‼ あれだけ芝居も歌もできたらそりゃあ上げられるわ〜‼って納得したわ。各々の役本役さん比だと1番拮抗してたのがあみちゃんでもう1つの役替わり見てる並に上手くて感動した…
— みれい (@mimichibiko) 2018年11月27日
エリック、クリスティーヌ、キャリエールらのように苦悩する役ではなく、好きになったクリスティーヌのために奔走するストレートな性格のキャラクターです。
彩海さんはお歌も非常に上手なので、本役さんと肩を並べるほどの完成度だったようですね。
本公演の可愛らしい子役から急に変わって素敵な王子様に変身したので、そのギャップに心奪われた人も多かったようです。
『ファントム』新人公演/羽織夕夏さんの評価
今回の『ファントム』新人公演である意味いちばん注目が集まったと言ってもいい、カルロッタ役。
若い学年が演じるには相当振り切った演技力が必要ですし、ただ闇雲に演じてもキンキンキャンキャンわめくだけになってしまう、とても難しい役どころです。
これまでに全国ツアーでエトワール経験もありますし、ダンスの実力も目を引くものがあった羽織夕夏さん。
今回の『ファントム』新人公演では演技力が試されたことになりますが…
カルロッタ、上手すぎ問題。舞台度胸満天、笑いもとるけどやり過ぎないのが良かった。この子も美人だ。 #ファントム #新人公演 #羽織夕夏
— たかこ (@7hOCumkLBejakbS) 2018年11月27日
羽織夕夏ちゃんのカルロッタが上手すぎた。本公演でも通用するレベル。数年前から羽織夕夏ちゃんの新人公演のヒロインを見たいと思っているのだけど、悪役をこれだけ上手くやってしまうとヒロインのチャンスはこないかもしれない(;・∀・)
— ルーカ (@Lune__Neige) 2018年11月27日
ファントム新公:たわしとはおりんご夫婦が良かった‼芝居も歌も上手いのは勿論だけど全体とのバランスを考えて強さやコメディ加減も何ともいい塩梅に仕上げて来た感じ。たわしの下め後ろ結びがエロくて素敵だったしはおりんの可愛らしさを残したカルロッタは意地汚い感じはしなくてこれは斬新だった‼
— みれい (@mimichibiko) 2018年11月27日
素晴らしい高評価を得ています!
本公演でも通用するレベルだなんて、最高の誉め言葉ではないでしょうか。
普段はとっても可愛らしい娘役さんなんですが、演技になるとあの意地悪で傲慢なカルロッタに入り込めるのは本当にすごい。
これで歌・ダンス・演技と3拍子揃いましたね。
100期生なので娘役としては少しスロースターター。
しかし、これだけの実力があれば今後の本公演でも重要な役を任される可能性は充分にあります。
東京でさらに炸裂したカルロッタが見られるのが非常に楽しみです。
『ファントム』新人公演/その他キャストへの評価
『ファントム』新人公演でかなり高い評価を得ていたのが、ベラドーヴァ役の有栖妃華(ありすひめか)さんと、その息子役の聖海由侑(せいみゆう)さん。
ベラドーヴァは稀代の歌姫という役なので歌唱力の高さはもちろん、マリア様になぞらえるほどの強い母性も必要となります。
そして幼いエリックには高い演技力が求められますが、お2人は見事な親子として重要な場面を演じこなしたようです。
【雪 新公】
有栖妃華ちゃんのベラドーヴァ凄く可愛いかった!
表情豊かでダンスもキレあり、歌声も透き通って綺麗でした。
本公演でも色々選抜されてるところ見てみたい注目のお方!— ぱちゃ子 (@patya_ko) 2018年11月27日
雪組 新公
みんなとっても歌上手くなってて感動😭(誰目線)
その中でも一際目を引いたのは有栖妃華ちゃんベラドーヴァ
歌上手すぎて場の空気がガラッと変わってた
そして子役の聖海由侑くんも本当に子供に見えて歌も泣き声もとっても上手✨
ただキャリエールに仮面もらう前にこけちゃって痛そうだった😢— リカルドダック (@m0er_oO) 2018年11月27日
【ファントム新公】ヤングエリックの聖海由侑くん、慟哭の演技がとても良くて、そのあとアクシデントで足滑らして尻もちついたのも動揺のお芝居に見えましたよ。怪我はなさそうでよかったです。
— トモヌナ (@tomonuna) 2018年11月27日
有栖妃華さんは102期生、聖海由侑は103期生という下級生コンビ。
舞台に立ち始めてまだ1~2年という経験値ながら重要な一場面を立派にこなしました。
今回のMVPに有栖さんの名前を挙げている人も多く見受けられましたね。
特に娘役さんは活躍が早いですから、次回公演からの配役で有栖さんがどうなるのか、大注目!
『ファントム』新人公演挨拶
綾凰華さんが属する98期は新人公演でいちばん上の学年になります。
更に雪組内での98期生の中では成績がいちばん上なので、挨拶は綾凰華さんがひとりでこなしました。
【雪組新公】綾くんご挨拶
「私にとってはエリックという役に挑戦させていただき、課題を与えていただいたこと、本当に嬉しく思います。ですが、悔しい思い、反省が山積みですので、東京の新人公演に向けて精進していきたいと思います」— waka (@waka_45st) 2018年11月27日
新人公演の主演挨拶は初めてではありませんので、もう落ち着いたもの。
よどみなく、真面目に挨拶をしたようです。
「難しいだろうな~」というファンの心配を大きく裏切り、「よくやった!!」という高評価を得たファントム新人公演でしたが…
ご本人たちにはいくつも反省点があるようですね。
まずは仮面の調整から、でしょうか(;^ω^)
今後、雪組の路線スターとして確固たる位置に立つには、新人公演主演orヒロイン経験が1回では少し心もとない。
『ファントム』で2度目となる主演&ヒロインでまたひとつ足元を固めましたし、それがファントムという難しい作品であったことは今後のお2人にに大きく影響してくるでしょう。
普通の新人公演よりも台詞も場面も多い難しい作品を、本当におつかれさまでした!
宝塚ニュース【速報】では宝塚の情報をメインに 時々OGさんの話題も交えながら最新情報を更新中です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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