宝塚バウホールで公演中の桜木みなと(さくらぎみなと)さんの二度目のバウ主演作『パーシャルタイムトラベル 時空の果てに』を観劇しました。
桜木みなとさんを真ん中に若手男役が活躍し、また宙組組長の寿つかさ(ことぶきつかさ)さん、副組長の美風舞良(みかぜまいら)さんを始めとする上級生達がしっかりと脇を固めて作った舞台は、「クスッ」と笑えるコメディー作品。
軽妙で楽しめる作品になっています。
(出典:https://ameblo.jp/)
『パーシャルタイムトラベル』の作品としての魅力
この作品の作・演出家は正塚晴彦氏。
宙組は『メランコリック・ジゴロ』の再演(全国ツアー)で正塚作品の上演はありましたが、昨今非常に出会いが少なかったです。
管理人・すみれ子は、まず正塚作品、その新作と宙組若手陣がどんな舞台を作るかが興味の一つでした。
ハードボイルド風であり、日常の何気ないシーンが舞台に再現されることも多い正塚作品は、それがゆえにファンに愛され、「正塚ファン」なるファンも存在します。
また、出演者(生徒)の個性を引き出すオリジナル作品を手がけることも多いですから、「桜木みなと meets 正塚晴彦」あるいは「宙組 meets 正塚晴彦」的な面白さもあるのでは?と期待した作品でした。
でも『パーシャルタイムトラベル』は、今までの正塚作品のようなハードボイルドな色合いは削ぎ落とされ、ひょっとするとこれは正塚先生のモラトリアムな青年の心が反映されているのではないか?と思えるセリフの数々が、ずんちゃん(桜木)の持つ魅力とマッチして、これまでと違った新鮮な面白さのある作品になったと思います。
ズンちゃんの相手役を演じる星風まどか(ほしかぜまどか)さんも、ただ可愛いだけの娘役から脱皮しつつあるのを感じ、遥羽らら(はるはらら)さんもこんな一面があるのか!と感じる点も多々。
コアな正塚ファンがどう感じるかは別として、今までにない新境地かも?と管理人・すみれ子は思うのでした。
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シンガーソングライターを目指すジャンは、ある少女に導かれるまま訪れた古物商の店で謎めいた金属の塊を目にする。不思議な魅力に取り憑かれ、その金属の塊を購入したジャンは、小さな作動音と共にめまいのような感覚に襲われてしまう。次の瞬間、ジャンの目の前には、かつて歴史の授業で学んだような中世ヨーロッパの景色が広がっていた……。
(出典:宝塚歌劇団公式サイト)
以上のあらすじの通り、主人公・ジャンは現代と中世ヨーロッパを行き来します。
それをシンプルな装置ながら、照明効果を巧みに使うことによる舞台演出で世界感を出しています。
出演者達の衣装も男役はジーンズをメインに上着をチェンジするのみ、娘役さん達は同じくジーンズのミニスカートとロングスカート的なチェンジで時代感を出しているのも面白いです。
↓↓2. 桜木みなと/ 星風まどか、遥羽らら / 瑠風 輝、希峰 かなた / 他
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