宝塚歌劇団による海外公演って?その歴史を振り返る

宝塚コラム

宝塚海外公演参加での生徒さんの国籍

宝塚歌劇団の海外公演は、その時々の訪問国との政治的関係が強く影響していることは、ここまでに書いた通りです。

他にも生徒さん個人の国籍が問題になり、参加できないケースもありました。

それは1975年の第3回ヨーロッパ公演(フランス、リトアニア、ウクライナ、ロシア)。

当時はフランス以外のリトアニア、ウクライナ、ロシアは「ソビエト連邦」という一つの国で、いわゆる米ソ冷戦時代。

当時は鳳蘭(おおとりらん)さんは、中国籍だったためにおそらく入国ビザが降りなかったのでしょう。

それゆえにパリ(フランス)からの参加となりました。

 

逆に2005年の韓国公演。

韓国籍であることを公にしていた、安蘭けい(あらんけい)さんも参加。

韓国語で歌われた曲は大絶賛で、安蘭けいさんの凱旋公演?として、ソウル市民に受け入れられたと言われています。

宝塚には外国籍の生徒さんは他にも多数いらっしゃいました。

今でこそ、国籍問題で参加できないケースはレアかもしれませんが、こればかりは国と国のその時の結び付きなど、政治色が影響してしまう点は、それが世界の現実とはいえ宝塚ファンとしては、少々悲しい出来事です。

これからの海外公演

宝塚の海外公演が始まったのは80年も前に遡りますが、海外で公演をしてみようという案は1927年から上がっていたそうです。

実現までに11年。

それだけ、簡単なことではなかったということですよね。

船を使って何カ月もかけて海外に渡るという歌劇団の「攻め」の姿勢がスゴイ‼

その積極的な姿勢は海外ファンの確実な獲得に繋がり、今では劇場で外国人の姿も珍しくなくなりました。

お茶会でお見かけすることもあります。

 

近年では、中国・韓国・台湾という近隣国での公演がメインになっています。

本公演の合間に必ずどこかの別箱公演が行われてお休みがなかなか取れないタカラジェンヌさん。

疲れが出やすい遠方の海外公演に行かせることは簡単ではないのでしょう。

日本のファンとしても、台湾あたりなら旅行も兼ねて気軽に追っかけていかれる距離ですが、ヨーロッパやアメリカとなると…さすがに難しい。

そういう事情も考えると近場の国がベストということなのでしょうね。

 

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宝塚歌劇団の海外公演まとめ

「海外まではさすがに行かれないから私はあんまり…」

と俯瞰しているファンが多いと思いますが、歴史を振り返ってみると宙組の誕生にも関わっているという深い意味を持つ海外公演。

 

国交が絡んでくる背景もあって、いろいろな式典やパーティーも多く、いつもの公演とは全然違うものになります。

24時間ずっと組子と過ごすという濃い時間の中で、組内の結束は間違いなく固まります。

「宝塚を観て日本が大好きになった!」という人も増えるでしょうし、今も昔も政治的な役割は少なくありません。

そういう意味も含めて、海外公演はなかなか大きな意味を持っていると言えますよね。

 

数年に一度しか行われない貴重な海外公演。

日本に住むファンはわざわざ海外に行かなくても観られるものではありますが、旅行と観劇を兼ねたバカンス、というのもアリですよね。

 

↓2018年秋に予定されている『Thunderbolt Fantasy』『Killer Rouge』

 

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大好きな組やスターさんが出演されることが決まったら、思い切って追っかけていくのも大いにアリ。

ヅカファン人生の中で絶対に素敵な思い出に残るでしょう。

いつの時代も海外公演はチケットが激戦と聞きますが、ご縁があればぜひ行ってみてください!

 

宝塚歌劇団の海外公演について総合的にまとめてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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