『霧深きエルベのほとり』新人公演!初ヒロイン・水乃ゆりの評価は!

2019年1月

 

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2018年12月のまとめ
2019年1月のまとめ

 

1月22日、星組『霧深きエルベのほとり』新人公演が行われました。

新人公演の主演は2度目となる極美 慎(きわみしん)さんと、初ヒロインとなる水乃ゆり(みずのゆり)さんのコンビ。

宝塚の主人公にしてはかなり型破りな役・カールと、本公演でも大活躍している水乃ゆりさん演じるマルギットの相性はどうだったのか、皆さんの感想と併せてレポしていきます!

 

 

『霧深きエルベのほとり』新人公演見どころ

今回のお芝居『霧深きエルベのほとり』は、初演が50年以上前の古典劇です。

作品タイトルにも「Once upon a time in Takarazuka」という副題がつけられていて、演出家である上田久美子先生が、この時代にあえて古典を持ってきた狙いが見て取れます。

宝塚ファンの中には50年来のファンもたくさんいますので、「懐かしい!!」という気持ちで『霧深きエルベのほとり』再演を楽しんでいる方もいるでしょう。

 

 

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とはいえ、50年も前に作られた作品です。

現在とは価値観が全く違いますし、男女の社会的地位も、恋愛模様もまったく違うでしょう。

いちばんは、主人公カールの役どころです。

まるで宝塚の男役に相応しくない、下品で粗野な言動。

女性を欲求不満の解消としか見ていないような台詞も多く、物語の前半は客席のすべての女性を敵に回すような態度です(笑)

そこを、タカラジェンヌならではの魅力的な役柄にどう見せるのかが、演者の腕の見せどころといったところですね。

 

本役である紅ゆずる(くれないゆずる)さんは口を開けば必ず笑いが生まれるほどの面白ジェンヌ。

その一方で内面はナイーブなものをお持ちのようなので、カールと少しリンクする部分もあります。

しかし、『霧深きエルベのほとり』新人公演で主役を務めた極美 慎さんは、どちらかというとアイドル寄りの爽やかな個性を持つ生徒さんです。

 

↓楽屋入りの極美慎さん。可愛らしいお顔立ちです!

 

そんな極美 慎さんが、下品で乱暴なカール…全然想像がつきません(;^ω^)

極美 慎さんは今回で二度目となる新人公演主演。

前回は『ベルリン、わが愛』での大人の恋模様を演じ、まだ下級生である極美さんには難易度の高いお芝居だったでしょう。

そして今回もまた挑戦となりそうな役どころ。

あの可愛い可愛い極美 慎さんが、どれほど乱暴な水夫に化けてくれるのか楽しみです!

 

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そして、もうひとつの大きなトピックス。

相手役を務める水乃ゆりさんは、この『霧深きエルベのほとり』が新人公演初ヒロインとなります。

これまで星組内ではそれほど名前を聞く機会がなかったため、星組ファンの中でも「水乃ゆりちゃん…ダレ?」という反応の方も多かったと思います。

しかし、この『霧深きエルベのほとり』では本公演から大きな役がつき、そのタカラジェンヌらしいビジュアルに、新公ヒロイン抜擢も納得!

 

↓楽屋入りの水乃ゆりさん。ハッとするような美しさです!

 

ちなみに、本公演では紅ゆずるさん演じるカールの妹役。

兄を心配して田舎から出てきた、訛りの強い(笑)純粋なお嬢さんです。

最終的には七海ひろき(ななみひろき)さん演じるトビアスとカップルになりますので、2~3番手ヒロインと言ってもいい大きな役どころです。

 

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水乃ゆりさんは今年で研4になりますので決して早すぎる抜擢ではありませんが、世間知らずのお嬢様という役どころのマルギットにぴったり。

果たして極美 慎さんとどのようなカップル像を見せてくれたのでしょうか!

 

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『霧深きエルベのほとり』新人公演を観た人の感想まとめ

新人公演主演2度目の極美 慎さんと、初ヒロインの水乃ゆりさん。

2度目には2度目なりのプレッシャーあるといいますし、初めてのヒロインはもちろん緊張が伴います。

舞台度胸というのも舞台人としての必須条件です。

果たしてお2人は…皆さんの声を聞いてみましょう!

『霧深きエルベのほとり』新人公演/マスコミ報道

まずは、マスコミ各社から流れてくる画像やインタビュー記事はこちら。

極美慎さんと水乃ゆりさんの美しすぎるツーショットが目を引きます。

これぞタカラジェンヌ!というオーラですね。

 

 

 

『霧深きエルベのほとり』新人公演/全体評

ではとても難しい作品である『霧深きエルベのほとり』はどんな新人公演だったのかというと。

全体的にはとても高評価のようです!

 

 

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幕開きしばらくはさすがに全体的に緊張のせいで固さが見られたようですが、次第に緊張が解けてなかなかのレベルだったようですね。

しかも、極美慎さんは銀橋からの登場でいきなりソロ歌唱。

紅ゆずるさんの歌唱を聴いていても、なんだか難しそうな主題歌だなぁ…と思っていました。

まだソロ歌唱も慣れていない極美慎さんが銀橋でそれをいきなり歌うわけですから、そりゃあ緊張しますよねえ…(;^ω^)

 

あくまでも新人公演の意義は若手の可能性を見るのが目的なので、拙い部分があって当然。

逆に、まだ慣れていないからこその丁寧さがあって本公演とは違った良さがあります。

『霧深きエルベのほとり』新人公演はとても新人公演らしい、いい内容だったようです。

『霧深きエルベのほとり』新人公演/極美慎さんへの評価

では、ここからは個人評へ。

前回の新人公演主演作『ベルリン、わが愛』では大人の男性を演じた極美慎さん。

今回はその対極にいると言ってもいいような、破天荒で不器用な男の役です。

しかも、極美慎さんにはそのような要素がまったくないので(笑)いやそんな要素のあるタカラジェンヌさんなどいないんですが(笑)

「あの爽やか好青年の慎くんがカール?!大丈夫なの?!」

というファンの心配は多少なりともあったと思います。

 

しかし、極美慎さんならではの個性が上手に役に反映されていたようで、非常に好評のようでした。

 

 

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本当は優しくて誠実なのに、それを隠そうと無理に粗野に振る舞っているカール、という極美慎さんならではのカール像。

まだ舞台に立ち始めて丸5年ですから技術的なことは発展途上中。

しかし、逆に言えば、その時代にしか出せないものというものもあります。

それが不器用で一生懸命なカール像に繋がり、高評価につながったようですね。

 

マルギットに愛想尽かしを見せる場面では黒燕尾姿ですが、そこはどうしても隠しきれない気品が漂ってしまったようです(笑)

 

 

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このあたりに技術力の発展途上感が見えますね。

スタイル抜群のタカラジェンヌの中でも、さらに見事なスタイルをお持ちの極美慎さん。

頭が小さくて首と脚が長くて…。

そんな極美慎さんが黒燕尾を着ればそりゃあもう素敵になってしまって当然なんですが、そこは紅ゆずるさんも条件は同じ。

計算しつくされた所作で、着慣れない黒燕尾感を出すのが東京公演に向けての課題の一つのようです。

『霧深きエルベのほとり』新人公演/水乃ゆりさんへの評価

さて、『霧深きエルベのほとり』新人公演で見事、初ヒロインを射止めた水乃ゆりさん。

本公演でもイモくさくて可愛らしいカールの妹・ベティを演じていらっしゃいます。

初めての大きな役と言えば、2018年のバウホール公演『デビュタント』。

とはいえバウホール公演はキャパも少ないですし公演期間も短いので、星組ファンにとっても水乃ゆりさんの実力のほどはまだ未知数。

一体どんな演技力・歌唱力をお持ちの娘役さんなのでしょうか。

 

 

 

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まずはやっぱり文句なしのビジュアル。

元星組トップ娘役の夢咲ねね(ゆめさきねね)さんを彷彿とさせるような見事な頭身バランスのようです。

加えて、気品漂う美貌。

まさに『霧深きエルベのほとり』マルギットにぴったりな配役です。

舞台に立った時に思わず目が行ってしまうような『華』もタカラジェンヌにとって非常に重要。

その点では水乃ゆりさんは満点合格のようです。

 

課題は歌唱力。

話す声は悪くないんですが、歌唱になると声が少し曇ってしまう声質のようです。

なんだかそこも夢咲ねねさんとかぶるものがありますね(;^ω^)

歌唱はもともと持った喉の構造によるものが非常に大きいので、こればかりは才能と言うしかない部分もあるのですが…

綺咲愛里(きさきあいり)さんも決してシンガータイプではないので、いかに自分の喉を上手に使って表現できるか、が重要ということだと思います。

東京公演で成長した姿が見られることを願います!

『霧深きエルベのほとり』新人公演/天華えまさんへの評価

星組の新人公演主演常連と言えば、天華えま(あまはなえま)さん。

既に3度もの新公主演を経験しています。

極美慎さんと同じカテゴリーの、アイドルっぽい可愛らしいフェイスが人気の若手男役さんですね。

しかも、この『霧深きエルベのほとり』で98期生は新人公演を卒業しますので、このフロリアン役が天華えまさんにとって最後の新公役となりました。

フロリアンはマルギットへの深い愛のために、すべてを許容する懐深いジェントルマンという役どころです。

 

さすがに新公主演を3度も経験し、新公内でも最上級生の天華えまさん。

安定したフロリアンを見せたようです。

 

 

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本役である礼 真琴(れいまこと)さんのフロリアンは、動揺やショックなどを一切見せずにひたすらマルギットを理解しようとする完璧な紳士。

一方、天華えまさんのフロリアンは台詞の行間に葛藤が見え、より人間らしい役作りにしていたようです。

「この人と結婚し、自分が幸せにするんだ」と信じて今日まで生きてきた男が、突然現れた素性もよく分からない下品な男に愛する人を奪われてしまう。

葛藤しないはずがないですよね。

同じセリフでも、本公演よりもその葛藤を滲ませるというのはなかなかの技術です。

そのあたりに天華えまさんのこれまでの豊富な経験が活きている感じがしますね。

 

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『霧深きエルベのほとり』新人公演/その他の生徒さんへの評価

今回の『霧深きエルベのほとり』新人公演で新たに「この子…いい!」という発見もたくさんあったようです。

中でも、カールの妹役のベティを演じた瑠璃 花夏(るりはなか)さん(103期生)が大健闘。

 

 

 

この4月で研3になる103期生で、ダンスが得意な娘役さんのようです。

しかし、新公内ではカゲソロも担当していたようなので、お歌もなかなかお上手な様子。

ベティの見せ場である、本舞台の下手から上手に猛ダッシュする場面、本役さんの水乃ゆりさんはドタドタとすごい音を立てて走り抜けていきます。

瑠璃花夏さんはまるで陸上選手のような本格的なストロークで走り抜け、田舎の野生児ぶりを表現(笑)

場内大爆笑だったようです!

 

新星の誕生と共に、「これって本当に新人公演?」なハイクオリティーな面々にも注目が集まっています。

 

 

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有沙 瞳さんは既に別箱ヒロイン経験も豊富な、超実力派。

本公演でも2番手ヒロイン格を演じ、新人公演では見事なヴェロニカを演じてくれたようです。

本役さんは英真なおき(えまなおき)さん。

英真さんは男役さんなので、男役さんならではの度量と貫禄があるヴェロニカです。

有沙さんのヴェロニカは英真さんとはまた違ったアプローチながら、新公学年とは思えない迫力があったようですね。

もう有沙 瞳さんの実力は申し分なし。

いつ次期トップ娘役として名が挙がってもおかしくないほどです。

これで新人公演を卒業しますので、これからの活躍がさらに楽しみですね。

 

実力派といえば、今回の『霧深きエルベのほとり』新人公演で多くの「ブラボー!」という声が上がっていたのが、遥斗 勇帆(はるとゆうほ)さん。

いわゆる老け役を新公学年が演じるのは、当然ながらかなりの難易度です。

だって実際には若いんですから(;^ω^)

しかし、遥斗勇帆さんの安定感たるや!!

「新人公演に専科さんが混じってない?」というほどの見事なマルギットパパだったようです。

 

 

 

 

娘の幸せを思うからこそ、カールとの結婚を必死に反対するマルギットパパ。

いかにも名家の当主という感じの威厳と頭の固さを持っています。

それを、舞台に立ってまだ丸6年である遥斗勇帆さんが演じきれるのは、本当に実力の高い証拠。

これからの星組を支えていく重要な生徒さんになっていくであろうことを確信したファンが多かったようです。

 

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『霧深きエルベのほとり』新人公演/挨拶

私たちだって友達などから「結婚式のスピーチお願い!」と言われたら「えええ~!」と緊張が走りますよね。

それだけ大勢の人の前でお話をするというのは難しいことです。

まだハタチ前後であれだけの人の前で挨拶。改めてタカラジェンヌにはいろんなことが求められるなあと思いますね。

 

新人公演の挨拶では、悔いが残って涙したり、やり切って清々しかったり、さまざまな主演者がいます。

極美慎さんの挨拶では、やはり非常に難しかったカール役への思いが語られています。

 

 

 

愛する人のために自分の幸せを手放す…すごいことですよね。

その不器用で大きな優しさを、あの乱暴な口調の中に滲ませるわけですから、大変な苦労があったはずです。

しかも、最後にヴェロニカの胸で号泣するシーンはなかなかのハードルだったはずです。

それまで普通に話していたのに、堰を切ったように「うわあああああ!!!!」と声を上げて涙を流す演技。難しかったと思います。

 

また東京公演では更に熟成されたカールが見られるでしょう。

チケットがまったく流れてこないのが悩ましいんですが…( ノД`)

皆さんの、特に最後の新人公演となる98期生の健闘を祈ります!

 


 

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