早霧せいなさよなら作品、雪組『幕末太陽傳』咲妃みゆ、望海風斗の活躍観劇感想

観劇レポ

早霧せいなの居残り佐平次

 

#早霧せいな #着物

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英雄でもなければ、取り立てて目立つ存在でもない・・・

いい加減にちゃらんぽらんに生きている人だね・・・

最初はそんな印象の佐平次です。

しかし相模屋に起こるトラブルをあれよあれよという間に解決してしまう、隠れたヒーローの佐平次。

こんな役を力みなく見せてくれるチギさんの役者としての力を、今更ながらに知ったような気がしました。

トップお披露目作品だった「ルパン三世」、そしてこれまたコミックの舞台化として話題を集めた「るろうに剣心」。

どちらもチギさんらしいヒーローの姿を見せてくれましたが、この作品では血の通った人としての温かさを、作品を通して教えてくれたような気がしました。

労咳(結核)を患っているあたりは、トップ就任後の博多座公演『星影の人』を思い出させますが、佐平次は病を抱えていても決してそれを他人には見せません。

人の前ではいつも明るく、ひょうきんを装うカラ元気と、一人になると見せる寂しげな表情の演じ分けの巧みさが、チギさんらしくもありました。

小柄で華奢なチギさんは、いつも舞台ではエネルギッシュでパワー120%の熱いトップスターさんでした。

でもその裏には「トップゆえの孤独」もあったことを想像すると、明るく爽やかなに羽ばたいていく佐平次はチギさんそのものだったかもしれないと思います。

 




 

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咲妃みゆの女郎おそめ

 

 




 

咲妃みゆ(さきひみゆ)さんは、私の中では作品毎に違う色に見えて舞台冒頭では、あれっ? これが咲妃さん? と再確認。

かっては宙組トップ娘役だった野々すみ花(ののすみか)さんが憑依型の娘役と言われていましたが、咲妃みゆさんも同じタイプですね。

トップ娘役就任からしばらくの間は、日本物に戸惑い、化粧があれれ・・・みたいに思ったこともありましたが、作品毎に成長著しい娘役さんで、また相手役のチギさんに「とにかく必死について行こう」とする姿勢には、妙な可愛らしさも感じていました。

作品が恋愛メインではないので、残念ながらチギさんとのラブラブ的シーンはありませんでしたが、佐平次と二人で荒神祭に出かけるシーンは「ルパン三世」「ローマの休日」でのデートシーンを彷彿とさせてくれるものが。

さて初日前から話題になっていた、こはる(星乃)との相模屋の庭での大立ち回り。

女の嫉妬と客の取り合い。

女郎屋にありがちなことですが、星乃あんりさんと共に熱演でしたね。

おそめもまた、チギさんが演じた佐平次と同様に、宝塚作品のヒロインの定番である美しく、可愛らしい素敵な・・・という形容詞に当てはまらない人物です。

前述の大ゲンカに始まり、いきなり貸本屋の金造(鳳翔大)と心中しようとしたり・・・、未来にさして夢も持てず、その日その日を適当に生きている感が満載ですが、どこか憎めない存在。

そこに可愛らしさを感じられる点は、おそめが憑依した咲妃みゆの魅力なのかもしれません。

 

↓↓3. 望海風斗の高杉晋作 / 鳳翔大の貸本屋の金造 / 舞咲りんのやり手おくま /
専科・汝鳥 伶と悠真 倫

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