専科に異動する学年は?
ここまでに紹介してきた専科スター、脇で光る芝居達者な専科生達は、いずれも各組で舞台経験を積んでからの専科入りでした。
専科では若い凪七瑠海さん、すでに退団された沙央くらま(さおうくらま)さん、専科から星組トップスターに就任した北翔海莉(ほくしょうかいり)さんが専科に異動したのは研14の時です。
それでも宝塚ファンが考える「専科」のイメージからは「専科に行くには若すぎる」でした。
ところが2019年12月23日付けで専科に異動することが発表された星蘭ひとみ(せいらひとみ)さんは、なんと・・・! 研5!
過去にこんな若い学年で専科に在籍した生徒さんがいらっしゃるかどうかはわからないのですが、異例中の異例と言ってもいいでしょうね。
宝塚の専科の歴史
演劇専科、舞踊専科、ダンス専科、声楽専科、映画専科とは?そんな時代もあった
宝塚では花組、月組、雪組、星組、宙組という5組はいつできたのは、はっきりとわかっていますが、専科の設立について調べてみましたが、はっきりと知ることはできませんでした。
ただ、過去には単に「専科」というのではなく「演劇専科」「舞踊専科」「ダンス専科」「声楽専科」「映画専科」と区別されていて、それぞれ生徒さんが得意とする分野でより活躍できるようになっていました。
「映画専科」については、管理人もよく知りませんが、それ以外の専科があった時代に観劇していたので、各専科の名前をしっかり覚えています。
日舞でご活躍に松本悠里(まつもとゆり)さんは「舞踊専科」でした。
そんな時代がいつまでだったのかは、残念ながらわかりません。
新専科という制度の時代
2001年には「新専科制度」が発足しています。
この「新専科」という呼び名も正式名称ではありませんが、歌劇団理事長(当時)であった植田紳爾氏の肝いりで発足し、「宝塚歌劇団、新専科制度導入!」と各新聞メディアでも取り上げられました。
どんな事情があったかはファンの知るところではありませんが、トップスター候補生がそれだけたくさんいたと考えられます。
でも・・・ファンには不評。
主に各組の二番手、三番手スターだった新専科の生徒さんは、各組へ特別出演をされていましたが、専科の生徒さんが特別出演されると当然その組のトップスターさんはじめ路線スターの配役にも影響は出ます。
また、専科スターが落下傘的にトップスターに就任するなど、ファンはハラハラドキドキ・・・。
新専科制度は定着することなく、自然に消滅してしまいました。
新専科に異動になった生徒さんたち | ||
匠 ひびき(たくみひびき) | 伊織 直加(いおりなおか) | 紫吹 淳(しぶきじゅん) |
初風 緑(はつかぜみどり) | 香寿 たつき(こうじゅたつき) | 汐風 幸(しおかぜこう) |
絵麻緒 ゆう(えまおゆう) | 彩輝 なお(あやきなお) | 湖月 わたる(こづきわたる) |
樹里 咲穂(じゅりさきほ) |
※ 赤字は後にトップスターになった生徒さん
主に各組の二番手、三番手スターだった新専科の生徒さんは、各組へ特別出演をされていましたが、専科の生徒さんが特別出演されると当然その組のトップスターさんはじめ路線スターの配役にも影響は出ます。
また、専科スターが落下傘的にトップスターに就任するなど、ファンはハラハラドキドキ・・・。
新専科からは6人のトップスターが誕生しましたが(最後にトップスターになったのは湖月わたるさん)、新専科制度は定着することなく、自然に消滅してしまいました。
専科には映像専科誕生? これからどうなる?
専科も時代と共に少しずつ変化していますが、2019年に星蘭ひとみさんが「映像での活動」を視野にいれて専科へ異動したことから、仮説ではありますが、宝塚歌劇団は舞台だけでなく映画やTVでの活動にも力を入れるつもり???
ひょっとして昔の「映画専科」のように「映像専科」なんて作るでは?
と考えることができます。
まぁ、本当に憶測にすぎませんが・・・。
でも世の中の変化に対応するべく、劇団が新しい方向性をさぐっているのは確かでしょう。
その一つが星蘭ひとみさんの「映像での活動」なのかもしれません。
↓↓星蘭ひとみさんの専科異動のニュースはコチラ
専科はスペシャリスト集団、歴史やこれからについてのまとめ
宝塚の各組は「ダンスの花組」「芝居の雪組」・・・のようにその組を代弁する言葉がありますが、専科は文字通りスペシャリスト集団ながら、どんな生徒さんが在籍するかは歴史と共に変遷していることはおわかりいただけましたか?
多くのタカラジェンヌは「トップ・オブ・トップ」と呼ばれる轟悠さんと自分が在団中に一度は同じ舞台に立ちたいと願い、また各公演に特別出演される他の専科生の方たちかたも「経験に培われた力に多くを学ぶ」とおっしゃることが多いです。
まぁ、専科の定義って若干かわっても、この「スペシャリスト」の集団であることは普遍的でしょう。
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