花組公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』の併演作品、『シャルム!』。
今回は明日海りおさんの退団作のショー『シャルム!』の観劇感想をまとめていきます。
ショーのタイトルになっている「シャルム(Sharm)」とはフランス語で魅力、色香をあらわす言葉でおまじないの呪文でもあるそうです。
そしてこのショーでの明日海りおさんの役名(?)が「シャルム」。
作・演出の稲葉太地先生から明日海りおさんへの賛辞がこめられた作品といっていいでしょう。
この作品のみどころは・・・?といえば「すべて!」なのですが、「これこそが花男!」と心震わせてくれたシーンがありました。
\イチオシのみどころはコレ!/
花男の魅力があふれでる黒燕尾男役群舞!
では、ここから花組公演『シャルム』の観劇感想をお伝えしていきます。
花組『シャルム』作品としての感想
作・演出の稲葉太地先生がパリにある「カタコンブ」と呼ばれる地下墓地を訪れた時に刺激を受けて、そこから着想を得て「いつか地下都市をテーマにしたレヴューをつくってみたい」と考えられていたそうです。
そして誕生したのが今作『シャルム』です。
イントロダクション
フルフル(華優希)という少女とカタフィル(優波慧、綺城ひか理、飛龍つかさ、帆純まひろ、聖乃あすか、一之瀬航季)の登場でショーの幕開き。
カタフィルというのは、実際に1980年頃まで存在していた「カタコンブ愛好家」のことをさします。
フルフルとカタフィルは通し役的にこのショーの案内人。
トップ娘役として本拠地お披露目の華優希さん、そして新人公演で活躍中の若手男役さん達のフレッシュ感がいいですね。
ただし・・・幕開きから歌がぁ・・・、ブラッシュアップに期待します!
なんてこともありましたが、一体なにがはじまるんんだろうとワクワクと幕が開いたばかりのショーの世界へいざなわれました。
『シャルム』のプロローグは孔雀一夜
プロローグはみりおさん(明日海)は濃いショッキングピンク、その他のみなさんは濃い紫の衣装。
花組スター達が銀橋を歌い渡り、客席もテンションアップ!
プロローグのタイトルになっている「孔雀一夜」はよく観ると、舞台装置が孔雀を模してあるのですね。
一人ひとりのスターも魅惑的、でも舞台全体をみわたした時のフォーメーションの美しさにも目をうばわれました。
『シャルム』の男役達・スーツに軍服に麗しい
フルフルの案内でカタフィルがたどりついた地底のキャバレーでは、娘役陣のダンスシーンを楽しみ、その後は男役さん達のスーツでのダンスを堪能。
明日海りおさんを筆頭に柚香光(ゆずかれい)さんをはじめとする、花男たちがスーツで踊る姿には「思わず息を呑む」というのはコレだぁ・・・と思いました。
特に柚香光さんはビジュアル抜群でダンスが得意ということ、ヅカファンならば誰もが知るところかもしれませんが、ひとつひとつの動きにハッとさせられます。
次期トップスターが決定していることも、スターオーラ満載の柚香光をさらに光らせているのか?
そんな気がしました。
続く中詰は一転してオフホワイトの軍服ですよ!
もう全員が王子様に見えます(笑)。
娘役さん達はもちろんドレス姿。
中詰でこういう衣装は珍しいかと思いました。
また使用楽曲はヨハン・シュトラウスのワルツが使われているのも、宮廷の舞踏シーンを彷彿とさせて場面とマッチしているのですが、本来3拍子の曲を4拍子にアレンジしてあります。
そのアレンジ自体悪くはないのですが、なぜか妙なノリの悪さを感じてしまいました。
(・・・って私だけ???)
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↓↓2. まだまだ続く『シャルム』作品としての感想
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