プロ野球チームには『選手兼監督』という立場の人が稀にいますが、宝塚歌劇団にもそれと同じようなシステムがあります。
現役で舞台に出演する生徒であり、劇団の運営にも関与する理事でもあるという存在。
2018年現在ではそのお立場にいらっしゃるのが、松本悠里(まつもとゆり)さんと轟 悠(とどろきゆう)さんです。
録画してた「宝塚をどり」流しながら作業してたら天女降臨で予想通り松本悠里パイセン出てきてアゲ!44期生(ざっと57年前)とかいろいろ気になるけどやっぱアゲ! pic.twitter.com/I5TGiOs8dw
— ロビン@โรบิน (@robinemcqueen) 2016年6月17日
「え?生徒兼理事ってどういうこと??」
という疑問を持つ方も多くいらっしゃることでしょう。
こちらの記事では、そのうちのお一人である松本悠里さんについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
\この記事のポイント/
▼松本悠里さんの退団発表(2020年9月7日)
松本悠里さんのプロフィール
松本悠里(まつもとゆり) | |
宝塚音楽学校入学 | 1956年 |
宝塚歌劇入団 | 1957年 |
入団期 | 44期生 |
入団時席次 | 23番/52人中 |
初舞台 | 雪組『春の踊り/花のエキスプレス』 |
出身地 | 神奈川県鎌倉市 |
出身校 | 神戸松蔭女学院高校 |
身長 | 159cm |
誕生日 | 1937年9月19日 |
芸名の由来 | 名取名から |
血液型 | |
愛称 | ミエコ |
家族 | |
本名 | 上野美恵子 |
お生まれは鎌倉ですが、育ちは神戸。
3姉妹の真ん中で、お父様の遺言に従って5歳より日舞を習い始めます。
なかなかのご令嬢であるとお察しします。
流派は『松本流御殿舞』というもので、歌舞伎の型が取り入れられているため、芝居がかった舞が特徴的だそうです。
中学生の時に名取となり、春日野八千代さんに憧れて高校卒業後に宝塚音楽学校に入学。
44期生までは、音楽学校は1年での卒業です。
成績を見ると意外にも真ん中あたり。
宝塚における「日舞の神様」という存在ですから、ご自身の得意分野を大いに伸ばして現在のご活躍に至ったわけですね。
芸名の「松本」は松本流から取ったのでしょうか。
松本悠里さんの同期生(44期)たち
- 千波 静(ちなみしずか)さん(松岡修造さんのお母様)
- 葉山三千子(はやまみちこ)さん(宝塚音楽学校顧問)
スターさんが豊富というよりは、宝塚歌劇団の後世の人材育成に多大な尽力をしてくださっている方がいらっしゃいますね。
現在、音楽学校の本科生である松岡修造さんのお嬢さん、恵さんの祖母ということになる千波 静さん。
松岡修造さんのお母様『千波静さん』。星組の元男役らしい。 pic.twitter.com/amfxJEbma4
— liu@宝塚 (@xxxliuxxx) 2015年4月7日
恵さんがこれからどんなスターさんになっていくのか、私たちと同じように見守っていらっしゃるでしょうね。
また、44期生は宝塚音楽学校の1年制ラストの期。
45期生からは現在のような「予科/本科」という2年制になります。
音楽学校で習うのはもちろん芸事の基礎。
しかし、本科生との非常に厳しい関係性の中で学ぶものもたくさんあるのだと思います。
本科生から怒られると連帯責任になるので同期は必死にフォローし合う関係になるとか、予科生を叱ったりする中で下級生のまとめ方を学んだりとか。
つまり、44期生以上の期は伝統のあのルールがなかったという時代なのでしょうか。
それはそれでなんだか不思議ですね。
↓↓2.そういえば松本悠里さんって何組出身なの?
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