宝塚の世界に溢れる専門用語。
ファンもスターさんたちと同じように専門用語を駆使して会話をするので、なかなか独特な世界があります。
そのあたりも「宝塚沼は深い」と言われる所以でもあるような気がしますね。
さて今回は、「エトワール」。
宝塚の作品において欠かすことのできないとても重要なものです。
難易度レベルとしては基礎知識になりますのでご存知の方も多いと思います。
用語解説とともに、お勧めのエトワールもいくつかご紹介していきたいと思いますので、お楽しみに!
エトワール、それはシンガーの花形
まず、エトワールとは。
宝塚大劇場や東京宝塚劇場で上演される宝塚のスタンダードな公演スタイルは、
1幕…お芝居(ミュージカル)/約1時間半
幕間(まくあい)…30分間の休憩タイム
2幕…歌とダンスがメインのショー作品/約1時間
という構成になっています。
または、「1本モノ」と呼ばれる作品が公演されるときはショー作品はなく、1幕と2幕に分けてミュージカルが上演されます。
↓「1本モノ」の代表作『エリザベート』
そのどちらのパターンにも、「フィナーレ」という場面が最後に必ず登場します。
トップスターさんが大きな羽根を背負って登場する、宝塚の代表的な場面ですね。
どんなジェンヌさんでも
大劇場で大羽根背負ってるのを
確認出来たら
トップになったことを認識する… pic.twitter.com/RaQryvq6X7— ざわわ (@zawawazuka) 2017年1月1日
トップスターさんはこの大羽根を背負い、トップ娘役、2番手スターなど、出演者たちが下級生順に大階段を降りてくるのが、そのフィナーレという中の「パレード」と呼ばれる場面です。
すべての場面の中でいちばん豪華で華やかな場面と言えますね。
そのパレードが「これから始まりますよ~」という合図をする役割。
それがエトワールです。
多くは、その作品の主題歌をエトワール用にアレンジした歌を大階段上で歌います。
↓月組『カルーセル輪舞曲(ロンド)』でのエトワール。
大きな舞台を独り占めにして、自慢の美声を劇場中に轟かせることのできるエトワールは歌が得意な生徒の憧れ。
「この生徒は、歌の得意な生徒です」という劇団のお墨付きということですもんね。
パレードが終われば楽しい楽しい宝塚観劇が終わってしまいますので、エトワールをうっとり聴きながらもとても寂しい気持ちになるのが宝塚ファンの常ではないでしょうか。
ちなみに、エトワールというのはフランス語で「星」という意味です。
花形スターという意味で使われることもあるようですね。
↓↓2.エトワールってどんな人がどうやって選ばれるの?
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