宝塚の舞台機構【大階段、銀橋、盆、セリ、緞帳】徹底解説!

宝塚コラム

宝塚歌劇団は、国内に3つもの専用劇場を持つ、日本で非常に珍しい劇団です。

しかも世界に2つとない独特な文化を持っています。

  • 団員は女性のみ
  • 団員は男役と娘役に分かれている
  • トップスターを頂点にしたピラミッド構造
  • 上演の最後には大羽根を背負って大階段から登場するトップスター
  • 黒の燕尾服は男役の正装と呼ばれる

などなど。

マニアックなものまで含めると、ここには書ききれないほどの独自文化を持っています。

 

↓大羽根を背負う花組トップスター・明日海りお(あすみりお)さん

 

View this post on Instagram

 

東宝season希さん(@tou_shiki_treasure)がシェアした投稿

 

これらの独自文化は、宝塚の舞台機構にも表れています。

他の演劇舞台では見ることのできない、宝塚の見事な舞台機構。

この記事では、そのひとつひとつをじっくりと解説していきたいと思います!

 

スポンサーリンク

 

【大階段】宝塚の舞台を象徴する舞台機構

まず最初にご紹介するのはやっぱりこれ。

大階段です!

 

↓雪組公演『Super Voyager』のフィナーレ。大羽根が豪華!

 

View this post on Instagram

 

@_miri__89がシェアした投稿

 

トップさんはいとも簡単に笑顔でタタターッと大階段を降りてきますが、20キロ近い羽根を背負って高いヒールを履いて両手がふさがって…

実はとんでもない技なのです。

 

たかが階段、されど階段。

よく考えれば非常に原始的な設備なんですが、宝塚の演出にこれがなくては魅力半減!と言ってもいいほど、絶対必要不可欠なものです。

何がすごいって、「レビューにこの大階段が活きる!」ということに、宝塚初のレビュー『モン・パリ』の時にすでに気が付いていたことです。

というのも、大階段の歴史は非常に古く、昭和2年のレビュー『モン・パリ』で既に登場していたんです。

まだスタッフが手動で組み立てる16段の階段でしたが、約90年も前に考えられた舞台装置が今もなお採用されていることがすごい!

 

現在の大階段は26段

1段1段の奥行はなんと23cm!靴を履けばほとんどの人は足がはみでてしまいます…。

高いヒールを履いてその階段をタタタターッ!と駆け下りたり、ダンスをするなんて…!

まだ慣れない下級生なんかは、怖くて足がすくんでしまうそうです。

だって最上段のいちばん端はなかなかの高さなのに横に手すりなどありませんからね…一歩横に踏み外したら真っ逆さまです…(+o+)

 

しかも、足元をできるだけ見ずに降りなければならないため、足を踏み外して大階段落ちをしてしまうタカラジェンヌさんも稀にいらっしゃるようですよ。

ノル香はまだお見かけしたことはありませんが…。

でも、初舞台で階段落ちした生徒は出世する!なんて都市伝説もあるみたいです(;^ω^)

とはいえ、怪我でもして休演になってしまったら大変なことです。

命がけで美しい舞台を作り上げているタカラジェンヌさんたちは本当にすごい!

 

スポンサーリンク

 

↓宝塚名物の黒燕尾の群舞で大階段を使うのがまた効果的!

 

黒燕尾の群舞のスタートは基本的にこの大階段で始まります。

一糸乱れぬ特有の振り付けを、美しい隊形移動を繰り返しながら凛々しく踊る男役さんはもう誰だって惚れ惚れしてしまいます!

他にも、大階段上でトップコンビがデュエットダンスをすることもありますし、お芝居で使われることもあります。

 

↓宙組公演『神々の土地』での場面。近衛兵の任官式を大階段上で。真っ赤な絨毯に黒い軍服が美しく、見事でした!

 

スポンサーリンク

 

珍しいところでは、こんな使われ方も。
↓宝塚90周年式典の時に生徒全員集合した様子。大階段に並んだこの迫力!!

 

生徒全員の顔が一堂に見えるので、非常に便利ですよね。

そしてこれだけの人数が乗れるだけの耐荷重性があることにもびっくり!

では、こんなに大きなセットを一体どこに格納しているのでしょうか。

 

答えはこちら↓

 

 

舞台後方の「ホリゾント」と呼ばれるいちばん奥の空間の壁にぴたっと張り付いている感じですね。

そして使用するときには下部がブイーンと前方にスライドして、2分足らずでセット完了となります。

大階段はショーの最後に登場するパターンが多く、大階段をセットしているこの2分弱はたいていカーテンが閉められていて、カーテン前で2番手さんや若手男役さんなどが歌を歌っていることが多いですね。

 

大階段にはたくさんのLED電球がつけられていて、LEDの色によって大階段上に文字を表したり、風景を表したりする演出もできます。

よくトップさんの退団公演ではこの大階段のLEDで芸名を大きく描いたりしていますね。

 

このように、使い方次第で多くの用途がある大階段。

「華やかさ」が大きな特色である宝塚には絶対欠かせない舞台機構というわけです。

 

スポンサーリンク

 

↓宝塚の象徴として、キャンペーン用に大階段レプリカが作られることも多いですね。

 

↓↓2.こちらも宝塚に必要不可欠!銀橋にまつわるエトセトラ

タイトルとURLをコピーしました