2019年、月組は珠城りょう(たまきりょう)さん&美園さくら(みそのさくら)さんの新トップコンビで幕を開けました。
愛希れいか(まなきれいか)さんという偉大すぎるトップ娘役さんが退団し、後任である美園さくらさんはこれからいろいろな壁を超えていくでしょう。
その成長過程が楽しめるのも宝塚の面白いところですよね。
珠城りょう&美園さくらコンビの初作品『ON THE TOWN』が東京国際フォーラムで公演する一方、月組2番手スターの美弥るりか(みやるりか)さんはバウホールで『アンナ・カレーニナ』を上演します。
↓『アンナ・カレーニナ』ポスター
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『アンナ・カレーニナ』といえば、ロシアの文豪・トルストイの名作小説。
『ON THE TOWN』とは対照的な、美しくも哀しい愛の物語です。
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宝塚ではロシアが舞台となる作品がたくさんあります。
それだけ、ロシア人特有の繊細で情熱的な人間模様が宝塚と相性がいいのではないでしょうか。
こちらの記事では、美弥るりかさんの主演作となった『アンナ・カレーニナ』について、更に期待を高めるための予習をしていきたいと思います。
アンナ・カレーニナの作品概要
まずは、アンナ・カレーニナの基本情報から。
著作 | レフ・トルストイ |
---|---|
連載開始 | 1875年 |
日本語訳初版 | 1989年 |
宝塚初演 | 2001年 |
トルストイといえば、ドストエフスキーと並ぶ、ロシアを代表する文豪ですね。
『戦争と平和』が有名作品でしょうか。
『アンナ・カレーニナ』はロマノフ王朝が長きにわたって支配した帝政ロシアの時代に書かれた小説。
『アンナ・カレーニナ』の時代背景も同じく帝政ロシアなので、連載当時からすると「現代小説」にあたりますね。
苦しい生活の中で庶民の楽しみは非常に限られていたため、このような連載小説が数少ない楽しみだったのでしょう。
ちなみに、ロシア革命によってロマノフ家が処刑されたのは1918年。ちょうど100年前にあたるんですね。
当時の写真もたくさん残っていて、「遠い歴史の登場人物」ではないことを感じさせます。
↓帝政ロシア最後の王、ニコライ2世と妻と子供たち。
4/29(土)公開『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』本作には、ロマノフ朝第14代にして最後のロシア皇帝 ニコライ2世も登場します。ニコライ2世は皇太子時代に日本に来たことがあり、その際に鹿児島の名勝 仙巌園も訪れているそうです。彼はどんな風景を見たのでしょうか。#ロシア pic.twitter.com/fCyODNUwbk
— エルミタージュ美術館 美を守る宮殿 (@hermitage0429) 2017年4月5日
宝塚ファンにとってはもうしっかり頭に叩き込まれているフランス革命もそうですが、革命によって倒された王家の末路は悲惨なもの。
ロマノフ家の最後もかなり残酷だったようです。
一方で、四女のアナスタシアは実は生きていた!なんていう都市伝説も根強く残っていて、このミステリアスな王家は物語の題材に用いられることが非常に多いです。
話がそれましたが(;^ω^)、そういった激動の時代に生きたトルストイによって書かれた『アンナ・カレーニナ』は王家のお話ではなく、とある貴族のお話になります。
お話は創作だと思いますが、「人間が人間を裁くことの意味」「罪とは?」というような『アンナ・カレーニナ』に流れる哲学的なテーマはこの時代ならではのものですね。
↓↓2.なかなかすごいお話です…あらすじを説明!
コメント
すみれ子様
そうですね。そうした乱高下。ジェットコースター並みのハラハラドキドキも含めてのファンならではの醍醐味と割り切れればよいですね。
ファンとしての第二次ブーム突入暦1年ですから、それでもこんなにわくわくそわそわに加えてハラハラドキドキにも見舞われるなんて『醍醐味』という言葉でくくれるのかもしれません。
今月のバウ。ファントム東宝での観劇。2月の博多座。3月の大劇場。
今年も毎日宝塚(スカステ導入しました)を楽しんでいきたいと思っております
ふくにゃんさん
コメントをありがとうございます。
いろんな意味でいつもドキドキ、ハラハラ。
私も現在第二次ブームなのですが、これは昔から変わらないですね。
今はネットがあるだけに情報も早く、これがまたハラハラ・・・(笑)。
しっかり観劇予定ができてますね。
私も明日は星組「エルベ」、「アンナ・カレーニナ」はライブビュー、次はバウ専科公演・・・
気づけば着実に予定が入っています。
今晩は。いつも更新を楽しみにしております。
1月20日のバウ公演に行きますので予備知識として大変参考になりました。ありがとうございます。
ところで劇団の公式ニュース色々積もっていますので毎日今日あるかな?あるかな?と、、
でも、あるとしても来週くらいでしょうとのんびりしてましたら、ありましたっ、。
はああ、、色々一気に、あれこれ、驚くことばかり。
まだ、心の動揺、ざわつきが収まりませんが、取り敢えず花組さん、新娘1就任、華優希さん、おめでとうございます。
ですが、それにしても。
ひとまず頭の中を整理致します。
ふくにゃんさん
更新を楽しみにしてくださっている・・・嬉しいお言葉をありがとうございます。
なかなかご期待に添えず更新が遅延することもありますが、見守っていただければ嬉しいです。
本当に花組の情報が一気に出て、あれもこれも驚きでしたね。
私も頭の中が整理がつかない状態になってしまいました。
自分の頭の整理も兼ねて、華優希さんの次期トップ娘役就任と鳳月杏さんのことは書いたものの、他も気になることばかりです。
まぁ、そういう「えっ?」という驚きもファンにとっては楽しみでもあるのですが・・・(^^;)
2019年の宝塚。どうなるんだろうなぁ?なんて思いながらも、観劇を楽しんでいきたいものです。